May 27, 2004

エメラルドの夕べ

どっと打ち寄せる悲しみに休止符を送れ
休止符とハイフンの織りなすダイヤグラムの休日
私が生きたかったのはトスカーナではなかった
焼けつくようなパスタの匂いが彼の髪から流れ出ていた
吸い込むような青
エメラルドの海の中の眼差し
私を困惑させるのは悲しみじゃない
エメラルドの夕べ
薄明かりの下のナポリタンが
食べても食べても残っている
打ち寄せる悲しみ
涙を流しているのは誰?
道に迷った地図の絵に描かれた浜辺
殺人バラバラ事件を追ううちに
性転換手術を受けた女刑事
彼の瞳はエメラルド
悲しみに横たわるエメラルドの夕べ
彼の予期せぬ運命に流れ星を降り注ぐ
眠っているのは誰?
片目のないジミー
ジミーはブルックリンで育った
いや違う リトル・イタリーだ
違う ジミーなんかじゃない
ジミーの多くを物語る果てしない人格
私だ 私がそこにいる
エメラルドの夕べ

+ + + + +
今朝、朝四時に起きて映画を見ました。
ジミーという名の人はどこにも出てきませんでした。
でも、タッチダウンに出てくる高校と同じ高校でした。
エメラルドは瞳の色、海の色、薄明かりの色、です。
まるでカメレオンのような気持ち悪さ、夏へと向かいつつある湿度、
突如出現した孤独、そしてマクロ・アイデンティティ、
南の島への旅愁が描かれているのではないかと思います。

投稿者 aikopa : May 27, 2004 09:15 PM
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