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那須にやってきた

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今になって、車の免許を取ろうと合宿に那須までやってきた。
厳密には那須ではないということを後になって知ったのだけれど、
私の感覚では那須とほぼ同じ位置にある。
でも、那須の洗練された避暑地という雰囲気からは程遠い。
PB260032pt.JPG

写真は私が宿泊しているところの近所にあるチャペル(たぶん)。
赤い屋根の上に夜になると、赤く光る十字架がある。

食事はすべて学校内にレストランで取る。
バイキング食事のふりかけがパン皿に大盛りに盛られている。
形容するなら、那須高原のギリシャだと角ちゃんにメールで送った。
そのときは冗談のつもりだったけれども、節々でギリシャを感じさせるものがある。
今日は教習が午前までだったので、午後は無料サービスの温泉に行き、
その後宿舎に戻った時に教習の教科書を投げ出して、遠出の散歩に出かける。
学校までの送迎バスで何度も前を通ったブックオフやらしまむらやら、ユニクロに
行ってみたいと思ったのだった。
行ってみて、先日角ちゃんが夢の中で阿部公房と大江健三郎が仲良く
喫茶店兼古新書店兼骨董品店のテーブルに座っていたという話を聞き、
何となく引っかかっていたのか、それとも文学的要素が枯渇し、詩的な時間が
なくなり、とても貧しい気持ちから一刻も早く脱したかったのか、
とにかく阿部公房と大江健三郎が抱き合わせの文学全集が格安でブックオフで
売られていて、読むか読まないか迷ったものの、手元にあれば、
きっと心のオアシスになるだろうと判断し、衝動買いをした。
その後の帰りに、せっかくだから、近道だろうと思って、別の道を通って
帰ったら、見事に道に迷い、日が暮れ、真っ暗になり、自転車で走行していた
おばさんに近所のスーパーの位置を聞く。
親切に二度繰り返してくれ、よしよしよしと帰れる!と思い、小走りで走りながら、
スーパーのイルミネーションを見つけ、喜びの小走りを続けていたら、
自転車でおばさんが追ってきて、心配して追ってきたと言って、
そこの竹やぶを抜けるとスーパーの駐車場に着くと教えてくれた。
その竹やぶがすごく暗くて、なんだろう。
私は竹やぶの間を失踪する忍者にでもなった気分で小走りで抜け、
スーパーの駐車場に出たら、そこは昨日の朝、チャペルの写真を撮った
ところで、なんだかすごく変な気持ちになったのだった。

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あいこぱ。フランス文学研究から大いなる逃亡後、あっちへふらふらこっちへふらふら。趣味は読書と映画鑑賞。 写真も撮ります。最近はジョギングも始めました。二十代後半にして、内なるアウトドア志向に転換。2009年無二の知己「角ちゃん」とKWネットワーク始動。 月刊川にて大好評更新中。連絡はmail:aikopa@gmail.comまでお願いいたします。

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このページは、aikopaが2009年11月27日 20:23に書いたブログ記事です。

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