泊まりに来た時に角ちゃんが教えてくれた豆腐バナナシェイク。
たびたび作るものの、コップの中に絶対的に残るものがあり、
それがまた、愛おしい。なめるのだ、さあ、なめるのだ。である。
「デュシャンは語る」を読み続けている。
「1926年は、大ガラスにひびがはいった年ですね。」
(大ガラスの正式の題名は、「花嫁は彼女の独身者たちによって
裸にされて、さえも」である。)
インタビュアーにそう言われて、何年もかけて制作していた大ガラスに
ひびが入ってしまった経緯を淡々と語るデュシャン。
ほとんどの事に対して執着しないデュシャンが、何年もの間、
最大の関心事として挙げていた大ガラス。
長期化する作業に対し、面倒臭い気分になって、中断していたものに、
ひびがはいり、しかし、そのひびのはいり方が、
二枚のガラスのちょうど同じ場所にはいっていて、
「シンメトリーを産み出した。」
「ひびがはいって、ずっと良くなりました。百倍も良くなった。」と
デュシャンは言う。
また、もう一度、大ガラスが見たい。
そう思って、本を閉じ、満足感に浸った翌日、話はまだ続いていて、
インタビュアーが「あなたが、しばしばあてにしておられた偶然の介入ですね。」
と言ったのに対して、デュシャンは
「私はそれを重んじています。それを好むようにすらなりました。
と答えていて、また満足感再び。メーム!!!
最近のコメント