膨大なウインクに埋もれて
顔を忘れてきた私は
ただ人をほめる機械となりさがっている
条件反射でなく
思っていることと相違なく 発せられた声を
私は認められずにいる
月夜も届かない 階段の踊り場で
カサカサと駆けずり回る
黒い小さなゴキブリと
何の違いがあるのだろう
ぽっと歌いだして ジャズ
かけのぼる フレーズ
魂がぶわっと煙を吹く
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夜の階段の踊り場でゴキブリと遭遇して、
ドキドキしたので、歌を作り、
その歌のヴァリアシオンとしての詩。
写真は新江ノ島水族館のアナゴの水槽。
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