June 30, 2005
犬もいいが猫もいいじゃないか
ちくま文庫から出ている内田百�里痢悒離蕕筺戮鯑匹鵑任い襦�
猫のことばかり心配している短編が集められているのだが、
野良猫を野良猫として飼ったりする話がある。で、その猫は
風呂の蓋の上であったかいからか寝ていたり、
ノラやと呼ぶと、ニャアと答えたり。
とにかく可愛いのだ。
で、突然いなくなったノラによく似ているクルツという猫が
死んでしまいそうなところで泣いてしまった。
弱っているクルツを見ながら、苦しいのは分かっているのに、
百�里�元気なときのクルツはよくこんなことをしたなぁと
思い出したりして、妙に感情移入してしまったんだろう。
しかし何と言っても、猫に対する語りかけがまたたまらない。
猫に、色々ああだこうだ言った挙げ句、
わかるかい？わからないかもしれないね。
みたいなところで落ち着く。
June 28, 2005
至る所で猛暑になるんだろうか。ああいやだ。
ラジオの天気予報は難解だ。
○○地方から××地方にかけて、夕方から雨が降るでしょう。
とか言われると、寝ぼけた頭ではその中に関東地方が入ってるか、
わからないのだ。
しかもニュースと違って、途中から聞いても分からないし、
一語を聞き逃しただけで、どこが晴れなのか分からないし、
南関東は晴れてずいぶん暑くなるのが分かっても北関東の先を
聞き逃すとただ呆然とするしかない。
家の中の居間の移転に伴い、テレビがないのだ。
いや、厳密にはテレビはある。
でも、誰も暮らしてない部屋にあるのだ。
で、そのテレビを移動したくないがために、新しいテレビを買った。
金曜に来る。
最近は色々な人に会った。暑くて夜、眠れずじりじりとしていた。
レオ・レオニが、架空の植物体系について綿密に書いた『平行植物』
という本を読む。とにかく幻想的。幻覚はるさめのようなもの、そういうこの世界とは
平行して存在する世界について書かれていたのだった。
でもそういう架空の植物というのは、ポケモンとかゲームの世界に出てくるわけで、
ああいう植物と何ら変わりはないのだが、色々な学者が論争を繰り広げたり、
学会が開かれたとか調査隊が標本を採取してきた話を読んでいると、
何とも私が知らなかっただけで本当にあるんじゃないかとか思ってしまうのだった。
とにかく本を読む。
June 21, 2005
洗濯機の夢をよく見るようになった。
最近、電車の中で本を読んでいると、虫が私のカバンを這っている。
と思ったら、家で本を読んでいると、壁を虫が這っている。
本を読んでいると、そういう微細なものにも目が向けられるようになる。
ということなのだろうか。よくわからない。
ビデオを見ようとビデオを入れたら、デッキのコンセントが入ってない。
入れようと思っても、もうなぜかどこもいっぱいだ。
とにかく入れて、入りかけたビデオを力ずくで引っ張り出す。
暑いので窓を開けて寝ると、朝近所の人が砂利の上を歩く音で目が覚める。
そんな日々。途中まで鉛筆で書き込みのある、カミュの『ペスト』を読破。
書き込みのある書物はいつだって、二次的な産物があるような気がした。
たとえ数字だけであっても、線を引いてあるだけでも、面白いのだった。
暇なのか。こんなページを発見した。
イヤー・オブ・ザ・ホースというクレイジー・ホースのドキュメンタリー映画に
ジョーン・キューザックが出ているのかと思ったら、キャスト部分が
イン＆アウトなのだった。
ふだんはこういうのを発見したりしない。
June 17, 2005
火曜に１７１７、鏡の中のリリーという夢を見た。
けれど、覚めてから夢のメモを取って、思った。
鏡ではない。ただの上下が逆なだけなのだった。
水曜は、「おとぼけオーギュスタン」を見に行った。
面白かった。10年まえに変だと思った映画はやはり変だった。
家に帰り、この映画の雑誌の切り抜きをしていたことを思い出し、
昨日はそれを見返していたが、肝心のインタビュー記事は途中で途切れ、
主人公のオーギュスタンが白いうさぎを追いかけている写真などが
載っているとこだけは残っていた。
私はうさぎ目当てだったのだろうか。
よくは分からないが、オーギュスタンとうさぎのシーンは素晴らしく良かった。
首根っこを捕まえられたうさぎが、オーギュスタンとは関係なしに、
ひっくひっくと身を振るわせているのだった。
最近はというと、アテネフランセには何とか行くことにしたのだが、
その他は家で寝たり起きたり、走ったりの日々。
徐々に体力はつけつつある。肺活量もあがり、ピアニカが思う存分吹ける。
今日はアテネフランセの帰りの電車で、シルバニア・ファクシミリや
ワイルド・アタック・ハート、マディソン郡の橋桁、
ドラッグストア・カウボーイズ・ゴー・アメリカ、
などと考えながら過ごした。
June 9, 2005
もう月曜から学校に行っていない
こんな写真を撮ってしまったりするほど、日曜は悲しかった。
月曜に実家に帰った。
水曜にアリクイの話を書いた。
作るというサイクルを締め出したことがこの破綻に繋がったのではないかと
思った。
自分だけで成立する世界が少なからずあるということが、
きっと自信とか心の平安の基礎を成していると思ったのだった。