August 25, 2005
遠くから小さい丸をマークする
鉛筆回帰。新品を買いたい気持ちをぐっと抑え、姉が使っていた鉛筆を発掘。
で、それが上の写真。右の2本は通常の削り方をされた鉛筆。
他のは姉が削った鉛筆。
引き伸ばされた芯をぼうっと眺めながら、思い出した。
私が大学受験の時、マークシートがあるから、鉛筆の先を丸くするために、
カッターで削った方が良いということを発見した際に、姉がよし、あいこのために
削ってやろうと、削ってくれたのがその鉛筆と同じように芯がみょーんと
引き伸ばされたものだった。
こんなんじゃ危なっかしくてマークできないよ。と思ったが、
当時の姉はデッサンを描く際には斜めに使うから、この削り方が良いと
思ったのであろうと思う。
あの時は色々なことに気を取られて、それほど気づかなかったが、
やはり可笑しいと思う。
August 21, 2005
こんな風にして眠る
小説を読み、寝る。その繰り返し。
アラン・ロブ=グリエの反復を読む。反復はどうやら未来へと、
向かうものらしい。今、ヌーヴォー・ロマンが熱い。
またあの輪からNASAの渦に吸い込まれたいと思ったのだった。
私が目まぐるしく入れ替わり、誰だか分からなくなる。
夢と現実の境目も、くにゃくにゃしているのだった。夢中で読む。
そういえば、駒大苫小牧高校が甲子園二連覇だ。
でも、こまだいとまこまいという音が、意外に難しい。
アナウンサーが3回に1回くらいの割合で、こまだいこまこまいとかになっている。
もうてんてこまい。
August 19, 2005
黄色とかオレンジはおいしいかもしれない
上野動物園に、クレヨンを食べながら絵を描くゴリラがいる。
テレビで見た。
実に綺麗な絵を描くのだが、真剣に描いていたかと思うと、
次の瞬間にクレヨンが口に運ばれている。ぱく。もぐもぐ。
おどろいた。
恐らく画材選びのポイントはおいしいかおいしくないか。
ではないかと思った。
August 13, 2005
ごちゃごちゃと探していたら、全然違うところのものを発見した
ピタゴラスイッチを監修してる佐藤雅彦は、今は慶応のSFCの教授をやっているのだが、
以前はCMプランナーで、ドンタコスとかバザールでござーるとか、ポリンキーとかを
手がけていて、ポンキッキーズの爆チュー問題もやっていたらしい。
おどろいた。
もやもや〜としてたことが、頭の前面でカチッとはまったような、そんな感覚に
襲われた。
爆チュー問題も好きだったけれど、ドンタコスのCMも好きだったし、
何というか、あのノリだ。淡々と楽しい。
彼のそういうセンスに色んなところで触れていたわけなのだが、
気づかないうちにまた脳みそをトロトロにされる。
なぜこれを知るに至ったか自分にもよく分からないのだが、
とにかく初めはオリエンタルラジオについて調べていた。
それから、あー、そうだ。いつもここから。
彼らは定期的に変わるけれど、あれは何なんだろうと検索していたら、
どうやら、彼らの悲しいとき〜というネタも私は見ていたよ。
おどろいた。
見ていたのに忘れていたよ。どうしてなんだろう。
August 9, 2005
兼六園をそれとなく見たらしい
金沢にマシュー・バーニーの展示を見に行った。
拘束のドローイング。
展示もさることながら、ビョークの出てる映画が見たくて行った。
けれど映画は微妙だった。
マシュー・バーニーが船内の和室で眠りこけている間に、
バリカンで眉毛を剃られてしまうのだ。
しかも、頭のてっぺんの禿げ部分に向かって前髪も剃られてしまったせいで、
オデコというか生え際というかそういうものがすっかり後退してしまった。
誰も笑っていなかったが、あれは誰もが可笑しいと思ったところだと思う。
客席、当惑の一体感。
東京から電車で四時間かけて行ったので、往復で八時間になるということに
帰る時になって気づいた。その日の睡眠時間よりも断然長かった。
マシュー・バーニーもまぁ、それで良かったが、それよりもプールの、
一見プールなんだけど、実は数センチほどしか水はなくて、ガラスで仕切られて、
プールの底に人々が行けるようになっている展示が面白かった。
あと、併設のエスキモーの滑り台みたいな体験型の展示。
肘にサポーターまで付けて、意外に高速なので無理に止めないようにして下さいと
言われながら、淡々と滑る。高速のロトーイング。金沢は暑かった。
最近のトピックス。
先週末は、おねいちゃんと買い物に行っていた。
しきりにボウボウ言っていた。
バロウズのジャンキーを読んだ。自伝的内容で理性的な文章。
まだ奥さんは死んでない。
日曜はパチパチと熱心に○をこしらえていた。
August 5, 2005
ねむいのか、欠伸ばかりしていた
吾輩ハ猫ニナル。とぱぱこが言っていた。
猫になっちゃまずいだろうと思ったが、ことによると、
これは三部作なんじゃないか。と思った。
吾輩ハ猫ニナル。吾輩は猫である。吾輩ハ猫デハナクナッタ。
かわいい。しゅるんぱと猫になったりなくなったり、そんな三部作。
相変わらず百間を読んでいる。
今日も新たに買いに行ったのだが、品揃えの良い店で、どれを
買っていくか非常に迷った。幸福なる迷いである。
ふらふらとした足取りで銀座の伊東屋で丸のクラフトパンチを買い、
家に帰ってからパチパチと穴を開けて過ごした。
丸がたくさんできる喜び。ほくほく。
おねいちゃんに見せたら、あいこ、何やってんの?と言われた。
確かにここまでできたが、まだそれほど使う宛てもないのだった。
たくさんある。ほくほく。それだけである。今のところは。
August 2, 2005
活字のあいだを放浪する
買うな買うなと言われると、買ってしまうのかもしれない。
買うな買うなと言った輪ゴムをこの前、おねいちゃんとこに行ったときに
戴いた。カメとかイヌとかネコとか分かる形がほとんどだが、
一つだけどこをどう見ても何にもならない形のがあった。
あれは一体何なんだろう。分からないから来る気持ち悪さがあった。
先週はおねいちゃんとこに行き、フジロックに行き、青山〜渋谷間を放浪したり、
色々と忙しかった。
百間の阿房列車を読んだ。「ちッとやそッとの」というフレーズが頭から離れず、
ちッとやそッとの、ちッとやそッとの、と今にも踊り出しそうになっていた。
バロウズのソフトマシーンと読んだ後に、川端康成の伊豆の踊子を読んだのだが、
何が何だか分からないうちに主人公と踊子は別れてしまった。
けれど、文庫に収められている他の短編も読んだのだが、
芸者?が7人以上出てくるともうお手上げである。
誰が誰だか分からない。お雪とかお絹とか、お滝とかみんな、そんな名前。
バロウズのソフトマシーンはというと、カットアップ三部作のうちの一つで、
他人の文章と自分の文章を切ったり貼ったり、折り込んだりした作品である。
確かに色々人物は出てくるのだが、みんなやってることは同じなわけで、
いちいち認識するのが面倒なのでやめた。
終盤にある緑色の描写が、これはもしかしたら、綺麗かもしれない。
と思わせる何かがあった。ただ終始うんちを食べていた。
そして、ニーチェを読み始めた。ツァラトゥストラの序説を読み、
偉い人が眠るためにはこうするべしと唱えているところを読んだら、
ねむくなって寝た。ねむってばかりいる。