December 31, 2008

ずーん。元旦までのドッポドッポ

土浦に帰ってきてからというものの、寝てばかりいる。
夜もちゃんと寝ているのに、朝ごはんを食べては寝、
夕方になると椅子で居眠りを始める。
時折目が覚めると、年賀状をプリントアウトする父が見える。
いない時もある。ふがふがふがと寝てまた起きると、父がいる。
で、わたしの年賀状はまだできていない。
絵柄の入っている年賀状ですまそうと思ってイトーヨーカドーへ
買いに行ったものの、迷いに迷って、やはり今持っている写真とかで
何とかやろうと思い、帰ってくる。
でも、やっぱり何ともできない。がーん。
緩慢な悪循環のスパイラル。
で、父の作った年賀状、試し刷りに失敗して、何だか
背景ばかり写ったのが出てきた。
父も母も写ってない。トレビの泉の奥に見える、石像だけ。
ずーん。元旦。
新しく買ったノートパソコンは頑張っているときに、
しゅわーという音がする。昔の音とはちょっと違う。
先週、憂鬱になって夜な夜な起きて読み始めた独歩。
自殺した友人を発見した際の住み込みのおばさんとのやりとり。
「旦那様々々々々!オヤッ大変!」
「何んだ、何んだ!」
きっとこういうところで皆独歩を好きになるに違いないと思った。
先日会った角ちゃんにドッポ、ドッポを読んでいると言ったら、
トッポがなまってるのかと思ったよと言われた。
でも、ドッポドッポと連呼したくなる。

投稿者 aikopa : 11:18 PM

December 23, 2008

クレムリンの恋人たち、首がネック、懐かしい、懐かしい気分

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最近のことについて忘れないうちに書いておく。
先週身体の節々が痛くなり、風邪のようでたくさん眠る。
首が痛くなり、ここぞとばかりに首がネックだと繰り返す。
調子に乗ってネック、ネック、ここにネーっクと歌ったら、
角ちゃんを予想以上に喜ばせる結果になる。
幕張にて最後のコラージュ作業を詰める。
写真はクレムリンの恋人たち。

それから、おばあちゃんからもらった根付が一週間で破損。
おそらく重要だと思われる根付部分がちぎれ、ダルメシアンの首輪に
くくりつける。ちょっとずつ汚れてきて、だんだん愛着も沸いてきた。ねっつけー。
昨日はアテネ組のフレンチ夜会があり、たらふく食べる。
前菜のもたーんとした栗のペーストの上に、コンソメ味の泡がとても美味だった。
エスプレッソ風とのこと。主菜の鹿が思いのほか、豪華でぐっと来る。
ワインで陽気になったのか、バンビバンビと言っていた。
デザートでザ・胸やけ。フランボワーズソースのフロマージュブラン。
瓶に入れられてやってきて、われわれを驚かす。
でも、久しぶりに色々フランス語の話などをして、
とても楽しく、懐かしい、懐かしい気分になった。

投稿者 aikopa : 10:51 PM

December 15, 2008

オウティネン、クレムリン赤の広場、根付

狂ったようにカティオウティネンの写真を探す。
顔ではなく、醸し出す雰囲気が最大の魅力。
で、なぜオウティネンに至ったか。
狂ったように探したのはオウティネンだけではなく、クレムリンの赤の広場から
始まった捜索が、イスラエルと名づけられた写真の間を延々と彷徨い、
ヘルシンキを通り越して、より固有名へと近づくことで、何か個人的な何かへ
到達すると思ったのだけれど、思ったよりオウティネンという名前の女性がもっと
いるということだけ分かった。
それから、昨日は角ちゃんと閉店のドトールゾーンで寒々と
コラージュを進め、げっぽくカレンダーがほぼ終わりに近づきつつあるという
ことが妙な達成感を呼び、幕張のアウトレットモールを二人でうろうろしながら、
私は、ねっつけー!とシャウトしていた。
おばあちゃんが温泉の土産で買ってきてくれたダルメシアンのストラップを、
根付という古風な名前で呼び、その根付という響きが、ビートに乗って、
Let's get !というようなフレーズに混じり合う。何だか角ちゃんもノリノリだった。

投稿者 aikopa : 8:51 PM

December 13, 2008

古代ローマ、古代ローマと書いたけれど

今朝になって、あれはやはり、古代ギリシャが良かった。
ギリシャからアテネへと導かれる連想ゲームが、一週間前に
角ちゃんと交わした会話へと誘う。
どんな流れだったか、ラテン語は最近どうしたの?と聞かれたのだった。
ラテン語はもう全然やってない。えーとえーとまだ覚えているのは、
と言って思い出せたのが、サルウェー。(こんにちはの意)
そうしたら、角ちゃんに私ですら覚えているよと突っ込まれ、
あぁぁ、なぜこんなにも覚えていないんだろうと思い、その晩、
CDエクスプレスラテン語を読み返す。
開いているうちに、そうそうそう、ティービーケン、ノン、スムだよ。
と思った。
私は笛吹きではないというフレーズ。
どこに行っても、結局使う機会のないだろう言葉だけれど、
胸を張って、ここぞという時に使いたい。

投稿者 aikopa : 9:49 AM

December 11, 2008

古代ローマの丘の愛の告白とほかほかになったサンタ

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黄色い柱の間にはさまれた古代ローマの丘で恋人が愛の告白をしてる。
巨大なソフトクリームを掲げて。
それを見守るリャマの上に立つT字の私。
ブロッコリーの豊作と春の到来を待ちわびる。

最近の私は、愛着、愛着ということばかり考えていたせいか、
おじいちゃんとおばあちゃんが温泉に行っている今日、
久しぶりに羽根を大いに伸ばして、銀座の伊東屋へと足も伸ばす。
ひげがふさふさした小さなサンタが、赤い帽子をかぶった別のサンタと
こんがらがっていて、そのサンタをほどいているうちに、
ふもふもとした感触が愛着を呼び覚まし、何か他に買いたいものがないか
その小さなサンタを握りしめて、うろうろしたのだけれども、
結局買いたいものはなく、握りしめてほかほかになってしまったサンタを
レジにぽいっと差し出す。

投稿者 aikopa : 9:56 PM

December 7, 2008

大失恋二連発花火、普通の熊、そしてダロウェイ夫人にいたる

本を貪り読む。
時間割。前半は謎に導かれ、異郷の薄暗いブレストンの町を
さまよう推理小説なのに、後半は姉妹の間を揺れ動き、
大失恋二連発花火となっている。
何だかぱっくり二本立てだけれども、表紙の裏に書いてあった
一年の滞在の出来事が時空を超えてカノンのように響き渡る
というような文章、それから受けた印象には近かった。
そして、ヤフーニュースのクヌート。
シロクマだったのに、二歳になるともう、茶色い普通の、
普通の熊だった。

それから、木曜に見た「迷子の警察音楽隊」
エジプトのアレキサンドリアの警察音楽隊が行き先を間違えて、
イスラエルのすごい辺鄙なところにたどり着いてしまって、
そこで一夜を明かすことになるのだけれど、なんというか、
気まずい沈黙がぽつりぽつりとした会話の後で、ちょっとずつ
溶ける、溶けて、でも、すごく仲良くなるわけではなくて、
朝になる。すごく素敵な映画だった。

金曜に図書館でパーティガールと抱き合わせで借りたダロウェイ夫人。
スポーツとしてダッシュで読んだパーティガールの後、淡々と
みずみずしい文章に私は水を得た魚のようになる。

投稿者 aikopa : 9:33 AM
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