July 30, 2008

ヘルペスと風邪の二本立て

ヘルペスになったかと思ったら、週末に風邪へとクロスフェードし、
結局一週間ほど寝たり起きたりしていた。
途中で土浦に帰る。
ヨーグルトの中に果物を切ったのをぼこぼこと入れ、メープルシロップを
とぷとぷ〜とかける。美味い。これが美味くて、ほっぺたが幸せになる。
おねいちゃんが一時期、何を話しても、かぼちゃにメープルシロップを
かけると美味いとか、何とかにメープルシロップをかけると美味いとか
言っていて、おねいちゃんてばもうと思っていたけれど、今なら、
今なら、おねいちゃんの言っていたことがよく分かる。
あのヨーグルト、メープルシロップがけは本当に美味かった。

で、寝たり起きたりしている間に私の行ったことちらほら。
ヴォネガットの母なる夜を読む。池澤夏樹訳。
ヴォネガットの文章のせいなのか、訳者が違ってもさして変わったという
印象が少ない。
病院で処方された薬を待ちながら、ぼんやりと水戸黄門を凝視する。
なんだか騒がしい物語だと思う。
もやしという題名の椎名誠の本。帰った時に読んでいるから、
もうずいぶん長いこと読んでいるとも言える。同時収録モズクというフレーズにやられる。

結局のところ、幾度となく寝たり起きたりして、思ったのは、
わたしの生活から物語性が失われること、そして、
誰をも笑わせない日々の繰り返しによって、GPSが働かなくなるのではないか。

投稿者 aikopa : 9:22 PM

July 16, 2008

タカトキテ、タカツキシ、そして素敵な夜

仕事も決まり、また働き始めたのだけれど、何だか欝になる。
一見不満がないように思う環境ほど、戸惑いを感じるのはなぜなのだろうか。
堀江敏幸さんの本で書かれていた、ワインの瓶が水の中で割れても、
しばらくはワインが瓶の中にとどまって、以前の形状を維持しようとする瞬間がある。
というような箇所を思い出す。
たとえ割れてしまったかもしれなくても、形状がぐにゃぐにゃになってしまう前に、
形を維持しておくことだってできるのではないか。
そして、だうだうと間違える日々。

残業がないことを良いことにせっせと夜遊びに行く。
今日はおねいちゃん家にジョナタンとおじゃましに行った。
エレベーターのところで、りょうたろうさんと落ち合う。
まず一声がアイム、ニンジャとりょうたろうさん。
わらってしまった。ジョナタンも苦笑い。
マイファーザー・イズ・侍。とか「知ってるフランス語を思い出した」、
と言って、ラハックドゥトヒオンフみたいな感じに発音するものだから、
ドイツ語の1フレーズかと思ったけれど、L'arc de Triomphe凱旋門という
単語だった。フランス語を大学でやっていたと言って、
メルスぼーくーを連発する私の義兄を見ていたら、
今、わたしは今まで見る機会がなかった
りょうたろうさんの素敵な面を見ているのだと実感し、
とても楽しい気持ちになった。わたしとジョナタンがいて、
姉とりょうたろうさんがいて、そこでみんながおねいちゃんの
料理を食べて、しゃべって、笑って、
そのかたわらでちーちゃんがだあだあ言っている。
とても素敵な夜だった。

投稿者 aikopa : 10:51 PM

July 8, 2008

記憶がとびつつアミナダブ、ジョナタンとあのう、妖艶な踊り子

わたしは依然としてブランショのアミナダブを読んでいる。
もうそろそろわからなくなってきた。記憶がとぶ。
の連続だ。
確か、昨日あたりに読んだ場所にアミナダブという単語が出てきて、
それが何を指し示していたのか、人の名前だったか。
後戻りして読んだところで、また忘れてしまうのではないか。

先週末にジョナタンが来た。
日本語の勉強だと言って見せてくれた教科書には、
隣に引っ越してきたブラジル人のサントスさんが、
あのう、これ、ほんの気持ちです。と言って、
コーヒーを渡しているのが描かれていた。
受け取った佐藤さんが何ですか、これは。と言っている。
気持ちだ、気持ちだと思っているわたしをよそに、
サントスさんは、コーヒーです。と一言。
そんなのを練習したと姉にメールしたら、あのう、は余計なんじゃないかと
言っていた。
実はわたしもそう思ったのだ。
あのう、が着くと、余計わざとらしくなる。でも、あのう、が
ないよりずっとずっと可笑しい気持ちにさせてくれるのではないか。と思う。
日本人よりもずっと、日本人の典型に接近する。
奥深いあのう、ににやにやする。

あと、こんな川端康成の伊豆の踊り子はどうなんだ。と思う表紙
もうすでに読んでいるのに、手に取ってにやにやしたくなる。
川端康成の描いた踊り子ははて、こんなに妖艶じゃっただろうか。と思う。

投稿者 aikopa : 9:35 AM

July 2, 2008

外国でなごり雪を歌う

昨日は職を探しに行った後、姉の家に寄る。
ちーちゃんがプレーリードッグのようになって立っていた。
厳密にはたてひざというやつだと思う。
初めは警戒していて、全然近づいて来なかったけれど、
あぁ、思い出のと思い、なごり雪をららら歌っていたら、
ふんふんと近づいてきた。でも、歌をやめると、停止する。
じゃあ、神田川はどうだろうとななな歌ってみたら、これも
ふんふんと近づいてきた。かわいい。

で、今日はヨウチューブで動画を探していた。
色々ななごり雪がある。定番と、非定番。
外国でそれぞれになごり雪を歌う
去年よりずっときれいになったー。間奏の外国人ガイドの語りが素敵だ。

そして、神田川。ユリコさんがよく高田馬場〜目白間で歌ってくれた歌謡曲。
二番の歌詞クレパスは当時放送禁止用語だったらしい。
それから、神田川をベースにした別の歌
24色のクレパスを神田川気取って買ってきたとか何とか。

川の流れのように。これはすごい。たくさんある。みんなが歌ってる。
定番と、マリアッチの人が歌うバージョン
知らず知らず、あろいてきた。で始まる。
たどたどしい日本語と確かな歌唱力が素敵だ。

投稿者 aikopa : 1:38 PM

July 1, 2008

少女マンガの味、いねむりの心当たり、思い出の歌謡曲

六月いっぱいで南砂町の仕事もやめ、未だ決まらない職を探す。
昨日は前の仕事の夜会に行ってきた。大いに盛り上がり、
飲み放題メニューの焼酎をとっかえひっかえ飲む。
麦焼酎を頼んだら、周りの人にどんな味か?と聞かれ、
少女マンガのような味がしますと答えたものの、それでは
きっと伝わってないだろうと思う。ちょうど花畑の花の一つ
一つが口にあたるといった感じだった。
最後にと、おみやげ?あるいは送別されるべき人への品々を受け取る。
私の隣の人はスヌーピーのペアグラスとハンケチをいただいていた
のだけれど、私のは違った。何やら大きかった。
スヌーピーのペアグラスとプーさんの枕をいただく。
私がいねむりをしていたのがばれていたような品ではないかと思う。
これを使って大いに眠ってくれたまえということなのだろうと思い、
胸いっぱい、千鳥足ダンスを踊り、帰宅し、枕のにおいを思いっきり嗅ぐと、
たばこの臭いがし、おふっとむせかえったので、洗濯機の中へと
安置し、眠る。
いつも生暖かい目で見てくれたリーダーの女の人が、帰りの電車で
なごり雪を歌ってくれた。
こんな風に私の思い出の歌謡曲が増えていく。

投稿者 aikopa : 9:29 AM
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