September 30, 2007

利伸の尻に翻弄される

わたしらのテーマソングだった久保田利伸のPVを探して、
見てみて、思ったことがある。
これは、デヴィッド・ボウイとミック・ジャガーのデュエットのPVから
醸し出される異様な空気と酷似しているのではないか。
利伸の尻がくりくりと動かされているのを眺めながら、
そう思ったのだった。
利伸の尻がマジックに動く。
そして、わたしは利伸にまつわるどんどん楽しい思い出を
増殖させていくに違いない。

投稿者 aikopa : 8:30 PM

September 27, 2007

再入場できる人生、コーヒーコーヒーコーヒー

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わたしはこの不在の間、ただ単に見知らぬ虫を素手で殺せるように
なっただけでなく、再入場できないはずの美術館で再入場したり、
カフェで長居した挙げ句、支払いをし忘れそうになったり、
しまいには穴の存在をすっかり忘れて、落ちてしまうという異例の
数々を成し遂げる。

帰りのバスで聞かせてもらった久保田利伸が笑いを誘い、
様々な薄暗い夕べの記憶を呼び覚まし、へぐぅとなったあたりで、
隣を見ると、角ちゃんがうつらうつらと窓に頭を打ちつけていた。
久保田利伸と中島みゆきの世界が回り、カリンバを持ち運ぶことに
よって剥された携帯の液晶シール。そして、焼酎はストレートで
飲むのが一番おいしいのだということに気づいたこともかなり
素敵だった。
片言のデタラメ英語をふざけ合いながら始めたものの、結果的に
英会話が上達したのではないかと思う。
その傍らで、わたしは人生も同様に再入場できるのではないか。
そう思えてきたのだった。

再読しつつあるブランショ、最後の人。
4年前くらいに読んだ時は、はじき返される淡い思いの
はかなく美しい恋が描かれていることも分からず、おそらく
あらすじさえも分からない状態で、その分からない状態を
わたしは面白いと思っていたのはすごいと今更ながら思う。
何が何だか分からない、その分からなさが面白かったのだ。
今、色々あらすじとか分かって、あらためて面白いと思うけれど、
ブランショもまた、きっと分からないと思いがちな人で、
厳密に分類できない感情の前でただ、どうしようもなく立ち尽くす。

写真は、喫茶店のシャッター。コーヒーコーヒーコーヒーと
書かれている。

投稿者 aikopa : 11:26 PM

September 21, 2007

トリストル。クリスタル。スパイラル。そしてマテリアルと言う日々。

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また書き忘れたことに気づく。
わたしたちを取り囲むボキャブラリー。
たぶんすぐに失われてしまうだろうから、どこかに
書き記しておく必要があるのだろうと思う。

トリストル。クリスタル。スパイラル。
悲しいを表す一連のフレーズ。
トリストルはtristeから。クリスタルはきっと涙が流れてるかもしれなくて、
スパイラルは悲しい思考がスパイラル状に回転するということだと思う。
片方がトリストルからクリスタルあたりまで言うと、スパイラルで返す。
悲しい気持ちを共有。

レアリテ?マテリアル。
本当?本当だよ。の意。片方がレアリテ?と言ったら、マテリアルで返す。

アイム・シリアル。(ウィー・アー・シリアル。の時もある)
とても真面目の時に使う。

その他、酔っぱらった調子で、たくさんの見ず知らずの虫を素手で殺傷する。

写真は古びれた家屋の壁面に張られた色あせた広告。
どこか道に迷って目の前に現れた標識のようだった。

投稿者 aikopa : 9:18 PM

角ちゃんは輸入牛乳と言ってヨーゼさんを笑わせる

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写真は黒糖焼酎にカットメロンを投入したもの。
ヨーゼさん発案。美味。
ヨーゼさんのインターナショナル・パスタをいただく。
オクラ、ピーマン、トマトみたいな野菜にマグロの刺身を焼いたものが
混ぜられて、かつおぶしを散らす。
ヨーゼさんは、パルミジャーノの代わりだと言っていた。
代わりにはならないが、何かお好み焼きのような味のするパスタをいただく。
酔っぱらって、ヨーゼさんの思い出話(日本に留学していた時に、お酒ばかり飲んでいた
けれど、テストはできた、とか体育祭?で賞をもらって、商品が焼酎で、わたしがお酒好き、
みんな知ってたとか、そんな話。)をちらほら聞きながら、
ちょっとうれしそうな夜を過ごす。

ただ昨夜、さて就寝するかと言った具合の時に、寝静まったヨーゼさんの
部屋からうめき声が聞こえ、おそらくスロヴェニア語と思われる言葉で
激しく、悩ましい声を上げていた。角ちゃんと声を殺しながら、笑う。

昨日と今日は、ひたすら紙を数えていた。
数えることによって、わたしは何か至りそうな境地を見たような、
見ないような気がした。再読しつつあるブランショの最後の人の中で、
恋愛的感情が情熱的に描かれていることに気づいて、おどろいた。
わたしは何を読んでいたのだ。
こんな日々にカリンバを持ち歩くと、とてもいい音色が、リズムが
指から弾き出されると思った。

投稿者 aikopa : 5:30 PM

September 18, 2007

poli poli とわたしらはデタラメにグローバルに垣根を越える

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昨夜は角ちゃんと胡麻焼酎を一杯やった後、もう一仕事する。
デタラメな英語とフレンチとジャパニーズで、わたしはすっかり
陽気になってしまう。
英語の時は角ちゃんは礼儀正しい(poli)ねとわたしが言ったら、
角ちゃんはpoliは英語でpoliceだから良くない。
poli poliなら良いと言ってきた。
ジャパニーズ・トラディッショナル・オノマトペだと言う。
どうやら蚊に刺されて、かゆいらしい。
他にも今日はパソコンを置いていく(my computer is OTOMARIみたいなフレーズ)
と言った後、It's OTOMARIと宇多田ヒカルの有名な1フレーズを歌ってくれた。
おかしくて腰がくだける。
そして、とにかく機会があるごとに、
I'm シリアル(seriousの意)と言っていたように思う。
角ちゃんは大真面目だった。

そして、わたしはと言うと、抑圧された後のイマジネーションの大洪水で
プラハまで漂着しそうになる。
何かを、誰かを愛でようとする気持ちがわたしを好意的に回転させるのだろう。
と思った。

写真は、床に散りばめられた写真群と、荷物はダッコと書かれた
ラッコ親子のポスター。わたしも荷物はダッコを心がけたい。

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投稿者 aikopa : 5:12 PM

September 15, 2007

どんどんRAKUになっているように思う

書き忘れていたことに気づいた。
竹を切った日はとても楽しくて、一日中、わたしたちは
浮かれていたように思う。
夜、寝静まりかけた町を竹の物干し竿をかついで、
サンバのオルフェを口ずさみながら、帰っていた。
至る所の犬という犬がわんわんわんと吠えていた。

忘れないうちにメモしておくこと。
よってぃ、マイカップを他人に使用される。ソウルフードおから。
よってぃの香水が洗濯機を経由して、角ちゃんのTシャツに匂いが移る。
よってぃ、ヨーゼさんのことをよってぃと呼ぶ。
ヨーゼさんは布団を丸めて畳む。履き物を脱ぐと、きちんと揃える。
角ちゃんの胸が4つになる写真を撮る。あれは可笑しかったけれど、
なんだろう新境地へとたどり着く。

投稿者 aikopa : 5:04 PM

September 14, 2007

竜宮城に行くあいだにうとうとする

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竹を切って作ったおちょこで胡麻焼酎をいただく。
ほろ酔い加減で写真を並べたり、パソコンいじったりするはずが、
すっかりパラヨッチになってしまって、歌いながら、ねる。
角ちゃんとこれなら、帰るまで保つかもしれないねと言いながら、
選んだけれど、もう二晩で半分ほど飲んでしまった。
色々な焼酎の味を試してみたいとか言う話をしながら、
今日は美術館に行った。山の中。
バスに揺られると着いて、またバスの中でうとうとしているうちに
駅に着く。竜宮城のようなところだった。
様々な写真を撮り、プリントして、サティと呼ばれる
巨大ショッピングセンターの最上階のフードコートのテーブルに
並べては、いいねとか何とか。
同じアパートにスロヴェニア人アーティストのおじさんが泊まって、
朝、お茶を入れてくれた。日本語を話すけれど、半分くらい通じてなくて、
うちらがゴミを出しに行く時についてきそうになって、
ちょっとかわいかった。
素敵な写真が群れを成して、かいわれ大根のように光りそびえ立つと良い。
角ちゃんと笑って、歌って、ねむる日々。

写真は展示会場になるだろう酒蔵にて。

投稿者 aikopa : 10:38 PM

September 11, 2007

カリンバ、なんでもない感情のはけ口としての楽器

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悲しいとか嬉しいとかそういう感情が判別できなくなると、
自分はリンパ腺が腫れたり、お腹が痛くなったり、
それに準じるような体調不良を引き起こすのだろうと思った。
ブランショを読む片方で、わいわいわいと騒ぐ。

ねむる前に角ちゃんと話す。その話した内容が何であれ、
わたしは心地よい時間を過ごしているという気がした。
今、わたしは琵琶湖の近くにいる。
アートフェスティバルのお手伝いに角ちゃんから誘われてやってきた。
日本家屋で作品を展示する。
薄暗く、光を柔らかく取り込んで、とても沈静な気持ちになる。
こんな闇に包まれたいと数年前から思っていたのだと思った。
泊まっているアパートの近くに学校がある。
吹奏楽の練習がぷぽぽーぱぽーと聞こえる。
チャイムがなる。
何度も先生に呼ばれている大ちゃんがいる。かわいい。

今回、ここに持ってくるか迷っていたけれど、持ってきて本当に良かったと
思うものに、カリンバがある。窓を開け放して、ティンパントンと鳴らす。
薄暗闇の夜に弾くのも素敵だった。
カリンバになんでもない感情が乗っかって、空気に溶けていく。

投稿者 aikopa : 11:47 AM

September 4, 2007

消える文字 エメラルドは太鼓を叩く

地域紙の里親募集コーナーがすごい。犬とか猫が数匹単位で
出されている中に、ウサギ300羽というのがあった。
寝ていると、小さなもさもさのウサギにむくむく
取り囲まれるのを想像する。
そういえば、youtubeで小ウサギに埋もれて
まんざらでもなさそうな猫
という動画を見た。
小ウサギがむんぐむんぐとつかまれて、猫にのっけられていく。
何か分からないけれど、わたしがもうふを
むんたむんたと直す様に似ているのではないか。

バケツで作った太鼓を空港の人が見て、何か演奏されてきたんですか?と
角ちゃんは聞かれたという。どんどこどこどこ。そんな擬音語がふんだんに
使われたバースデーメッセージを二ヶ月前くらいに送った。
乱丁の日めくりカレンダーに、七月がちらほら混じっていて、
九月の綴じ込まれなかった日に何がそこに描かれているのか
気になるよりも先にわたしは、すごく、すごく試されていると思った。

試されていると言えば、ubuntuだ。ネットをしていて、ちょっと
疲れてくると、途端に日本語が出なくなる。
変換して決定すると消えるのと、変換している時に見えないのと、
全部出ない時がある。
変換している時に見えないのは、本当にブラインドタッチだと思った。
変換されているだろう透明の文字を頭に描きながら、
スペースキーを押す。

昨日、久しぶりに会った角ちゃんは、2004年のたびもふで、
エメラルドが印象的な詩が書いてあって、それを最近のものだと勘違いして、
読んだと言っていた。はて?エメラルド?と思って、読みかえす。
確かに、エメラルドばかりが出てきた。
要するに片目のジミーという映画にジミーが出てこなくて、
しかも面白くなかったと言いたかったのではないかと思ったけれど、
今となっては、わたしがなぜ悲しかったのかわからない。

投稿者 aikopa : 8:04 PM

September 2, 2007

ゴムボートで空を飛ぶ

涼しくなって、世界がねむい。
むたー様の中にすぽっとはまって、ねる。
パリの町をゴムボートで周遊する。美術館とか色々。
ローラースケートの若者群をゴムボートで分け入って進む。
坂道を下っていたら、勢い余って、
ある拍子にすぽんっと空へ飛んだ。
三階ぐらいの高さにある庭園の木にゴムボートごと
引っかかった。
あのゴムボートは、きっとむたー様で寝たせいだと思った。
でも、ゴムボートでパリへ行く小説があったら、かなり読みたい。
そう思った。なぜゴムボートなのだ。わからないファンタg。

投稿者 aikopa : 2:17 PM
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