April 27, 2005
もーっ、そしてくー!の日々
不思議惑星キン・ザ・ザというロシアのSFファンタジー映画を見る。
キン・ザ・ザの人々はステテコの色による上下関係があり、
上の人に会った時にはぽっぽっ、くにゃんという感じの姿勢で、
くー!という挨拶をしなければならないのだ。
しかも、この星ではほとんどの語がくー!で代用できる。
なんというか、この挨拶のポーズは、かなり心に残るフレーズであり、
この映画を見た人同士できっとこんなポーズをしては、
主人公たちや愛すべきキン・ザ・ザの人々を懐かしむに違いないと思った。
そして、最近の私。
がんばりすぎていることに気づいた私は、がんばらないようにしようと思ったのだった。
心のどこかに4畳半のがんばらない気持ちを作っておく必要を感じた。
そう思う前に、友人と研究室の本棚で、クルパき若という本を見つけた。
もちろん旧字体なので、反対側から読むのだが、
クルパきには笑った。力が抜ける。
そんな私の隣で、おねいちゃんは夜間水道工事の音にもーっ!と怒号を浴びせるのだった。
いつも心の声は、外側から聞こえるものなのかもしれない。
April 26, 2005
そして私は詩を書いた
たゆたうピアソラのリズムが水に溶解する
水の上でゆらゆらと震えている
厳密な配列の影がそこかしこに偶然を浮き上がらせるのだった
果たして何が厳密なのか
タンゴの有機的役割をすべて飲み込んだホットケーキが
ごろんと眠っていた
哀愁とは程遠い甘さがめまいを誘発したのは言うまでもない
ホットケーキはごろんとそこにいる
ごろんとうずくまった私の隣のホットケーキ
シロップがぐるぐると回って吸い込まれた
ピアソラのリズムと
規則正しい光と影
ただすべてが溶解するのを待っていた
「誘拐された朝食」
April 24, 2005
向こう側に虹
おねえちゃんが疲れて休んでいる間に撮った写真。
花の向こう側に薄汚い虹が見える。まぁ、とにかく写真だけ。
自分の撮った写真で、エルンストの雨の後のヨーロッパ?を思い出した。
April 22, 2005
夜間水道工事の悪夢
昨夜は水道工事の音で何だか眠れなかった。
ワン次郎とわほわほと踊る日々。
厳密には、もやもやと考える日々。
考え事をしすぎなのか、忙しすぎるのか、
今週は二回も携帯を家に忘れた。
色々と忘れる日々。
人称が不確定で、自己と他者の境界線が曖昧になって、
とろけていく。そんな感覚に襲われた。
そして、そんな感覚を詩にしたいのではないかと思った。
書くことできっとまた考えることがある。
April 21, 2005
木曜日を休みにした
今朝、休みだとうかれて、うたを歌い、ワン次郎と踊って見せたら、
おねいちゃんの疲れを120パーセントにしてしまった。
昨日は聴講するための書類を出しに行こうとしたら、
16時までで事務室はおしまいなのだと気づいたのは、
駅からの道の途中で事務室の女の人を見かけたからだ。
なぜ、あの人がここにいるのか。
がくーん。あー。
週末にアルプ展に行こうと思って、いろいろと調べていくうちに、
ずいぶん遠いことに気づいた。
電車の旅、特に田舎へと向かう旅は、忘却を誘発する。
April 19, 2005
何だか忙しくて記憶のギョーザが飛んでくる
昨日は11時半に帰ってきた。
他大でシュルレアリスムの演習があるので、それに出る。
それで、その授業が時間と人数を超越した感じの集まりで、
周りにこんなにシュルレアリスムについて知っている人がたくさんいる。
それだけで私は夢のようだった。
しかも教えてもらった掲示板のアドレスが間違っていた。
まるで夢のよう。ねむいし。
ただその授業を取ることで、私も考えるものがあり、
刺激され、そしてシュルレアリスムと私の距離を把握していくに違いないと思った。
まずは、シュルレアリスムはかわいいものだという話。
これは明確に感じていなかった。ちょきーんとしっくり来た。
情念とかそういうドロドロとしたものではない。
これも、あぁ、そうだ。そうだと思った。
私を惹きつけてやまないもの。枕もきっと、どこかで
シュルレアリスムと昼寝しているのであり、
私の隣で眠るワン次郎のようなものであり続けるのだろうと思った。
今までのシュルレアリスムの孤独は幻影でしかなかったのかもしれない。
April 16, 2005
ネットが開通した
卒業式の朝に引越しをし、また同じ服装で入学式に行き、
また学校が始まった。
エターナル・サンシャインを見に行き、コーヒー&シガレッツも見に行った。
何から語れば良いのか分からないが、
アテネフランセも二年目に突入だ。
そして、柱状先生はサバティカル。クリティカルヒット。
履修などで事務の人に振り回されて、一喜一憂する日々だった。
まぁ、とにかく一年の半分は休みなんだから、その時にシュルレアリスムの
勉強に精を出そうと思った。
それまでの間は、目の前にあることを一つ一つしっかりやっていこうと思った。
できれば、忘れないように詩を書いたり、写真も撮るべきだと思った。