December 27, 2006

大空をはばたくらっこ、そしてオーシャンヴィクトリー

夜、ニュース7を見ながら、おねいちゃんに
今日、アシュレイ・ジャッドが出てる映画やるよ〜っと言ったら、
何て映画?タイトルは?と言うので、
オーシャンヴィクトリーと答えた。
本当はそんなタイトルじゃない。
半分に折れてしまったオーシャンヴィクトリー、
鹿島沖にて。そんなニュースをおねいちゃんも見たので、
そういうタイトルなのかと思ったよ、と言う。
本当のタイトルは?と聞くので、
RNAと答えたら、やはりそれも違うのがばれてしまった。
でも、オーシャンヴィクトリーってデンゼル・ワシントン、出てそうだよね。
RNAってバル・キルマーが出てそう。と言ったら、
絶対、出てる!とおねいちゃんは言い切った。なんでだか。
そんな映画はないけれど、実にありそうだった。
でも、結局7時半から世界の様々な山脈で暮らす、むぐむぐとした
動物の映像、ヒグマの親子とかラクダみたいな顔した鹿みたいな動物とか、
ヒヒ、オオカミとかを追った番組を見た。
緒形拳?が出てきたあたりで、一瞬変えていいとの許可を得て、
アシュレイ・ジャッドを見たけれど、もうテンポの良いところは終わっていて、
おもしろくもなかった。アシュレイは壁の半壊した部屋を間借りしていた。
グレッグ・キニアからヒュー・ジャックマンに乗り換えたところ。
でも今思うと、この3人のキャスティングは素晴らしいかもしれない。
誰か1人が突出することなく、いい塩梅のアンサンブル。
だったのではないか。
やはり、山脈の間をついーついーと飛ぶイヌワシの群れを眺め、
仰向けで飛ぶ動物はいないけれど、仰向けで飛ぶとどうなるのかと、
椅子の上で手足をばたつかせ、腹筋がぷるぷるなった。
仰向けで飛ばないのは、たぶん、空ばかりで、
地上が気になるからだよと姉は言っていた。
そうかもしれないけれど、仰向けで泳ぐやつはいる。
らっこ!らっこがもし、空を飛んだら、きっとそんな感じなんだろうか。
仰向けで、手とか足(ほぼ足というか尾ひれというか)をばたつかせる
のだろうか。

投稿者 aikopa : 10:46 PM

December 25, 2006

ジャングルの中でメリークリスマス

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ままことおねいちゃんと西武に行ったら、
観葉植物のジャングルの中に
サンタとかツリーとか雪だるま達が埋もれていた。
目まぐるしいとこんな感じになる。

投稿者 aikopa : 12:43 PM

December 24, 2006

かていえ、そして4階で、だったと思いますの渦。

DMか黒テントのサイトだったと思います。確かそんな文を書いていた。
昨日行った黒テントの公演でアンケートに書いていたら、
一緒に来た友人が、「DMか黒テントのサイトだったと思います。」
は、私らしいと言っていた。
以前はそんなことはなかったと思う。どこでそれを知ったか、
はっきり認識し、前後左右不覚になるようなことはなかった。
いや、不覚だったのかもしれないが、それを認識してはいなかった。
だから、たぶん不覚にはなっていなかったのだと思う。

そういえば神楽坂商店街では、クリスマスの不穏なソングが流れていた。
初めは右翼かと思ったら、テノールの男性ボーカルでゆったりとした
テンポのジングルベル。のんびりとした昼下がりの商店街に、
ぼわわわんと響く。不穏。

確か家に連れてきた姉が、ネットってできるの?と
聞いた時にも、私は「できるよ。4階で。」と言っていた。
いつから、私の家は4階建てになったのか。
そして、姉のリクエストでやり始めたスーパーファミコンの
聖剣伝説2は、多数参加型アクションRPGだ。
だけれど、私の家には二つしかコントローラーはない。
つまり、3人のキャラクターのうち、2人まで動かすことができる。
眠り込んでいた姉を起こして、一緒にやり始めた時、
キャラクターをぐるぐると交換していたら、
果たして、私は誰なのか。
そんな、哲学的疑問の渦に巻かれた。
キャラクターの名前は、ひろ、へぬへぬ、かてぃえ。
ひろは、おねいちゃんがつけた。つけてしばらくやって寝た。
かてぃえは、もへみになるはずだった。けれど、へぬへぬともへみ、
なんてあれだ。ひろ以外が脳みそ、へろへろな感じだ。
と思って、おねいちゃんを起こして、かてぃえで良いのか?と聞いた。
ふがふがとうなづいた。
ねむくなると、ひらがなばかりになる。
ただ、画面を見ていると、かてぃえが、かていえに見えるから古風だ。
ふじわらのかていえ。たしかそんななまえ。

投稿者 aikopa : 10:14 AM

December 20, 2006

スキャンされ続ける人生、?を内包する

スキャナー・ダークリーを見てきた。
リチャード・リンクレーターの実写風アニメ。
キアヌ・リーヴスが出てる。原作はフィリップ・K・ディック。
麻薬のおとり捜査官キアヌ(キャラクター名は忘れた)が、
潜入捜査をするものの、物質Dの中毒になって、幻覚も見るし、
自分を監視する二重生活で、果たして、自分は誰なのか。
そして、リハビリ施設から山の見える農園に送られるという話。
果たして、自分は誰なのか。という疑問を発する上で、
おそらく、キアヌ・リーヴスより右に出るものはいないだろうと思う。
彼は演技派ではないし、これからも決して演技派にはならないと思うけれど、
それは彼が常に?を内包するからなのだと思う。
それが最大限の魅力であり、それを生かさなければ、
ただの演技の上達しない一俳優でしかない。
いや、上達してないわけじゃないんだろうけど、そう見えても
ちょっと仕方ないくらい、あんまり上手くなってない。
それよりも、彼がこの10年、いや、それ以前からの彼の
キャリアの一直線上で、彼が成し遂げてきた、
闇雲に彷徨いながら紡いできたストーリーは、
果たして、自分は誰なのか。
その問いに向き合いながらも決して答えを出さない、ということなのだと思った。

+ + + +
ただこの映画はたぶん笑える映画ではないのに、
医師による認識テストで、白と黒の線の間に隠された像(シルエット)が
何を表してるかを答えるっていうテストを受けてる時に、
羊、羊だと思う。とキアヌが答えたときに、
どこが羊に見えるのかしら?ってふふって笑われて、
惜しいとこまで行ってる?ってキアヌが聞くと、いいえ、犬よ。と
言われて、落胆しているのは、なぜだか笑った。たぶん私だけ。
子羊にもかなり見える絵だったし、いいえ、犬よ、あなたは完全に
イカれてるわ、っていう雰囲気が笑えた。
あれは落胆するほど、犬っぽくはなかったと思う。

投稿者 aikopa : 11:01 PM

December 15, 2006

ルミパスフォンデュとぱるる、別れ際に差し出されたバズ

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今日は、忘年フォンデュの会だった。
アテネフランセの友人二人と、片方の人の息子と私。
飛び越えるジェネレーション。
初フォンデュ。チーズとチョコレート。
チーズフォンデュはチーズをとろとろのチーズにつけて
食べるのかと思っていたら、ちっちゃく切られたパンを、
フォンデュ用のフォークに突き刺して、とろとろのチーズの中で
くるくる回して、ぱくっと食べる。とろとろしてるのに、中はふわふわ。
確かそんなだった。
でも、白ワイン二杯で上機嫌になり、もう何が何だかだった。
自分が今、何を食べ終わり、何を食べていないのか、
あやふやになりつつあった。食べたような、食べてないような。
そして、フォンデュ用のフォークを、魔法のステッキみたいとか言って、
くるくる回し、トゥインクルトゥインクルとか言い出して、
で、最終的に、ルミパスルミパスぱるるるる〜とか言っていた。
あれ?そんなだったかな?と思った。やはり違った。
ラミパスだ。しかもルルルルル。
ぱるるるる〜じゃ何だかぱるるで送金してるみたいになってる。

午後、友人がやって来て、
ジャン=フィリップ・トゥーサンのサイン邦訳本をいただく。
で、帰り道で、あれ?またカバン変えました?
と言うので、ああ、はい。そうなんです。
かわいいですね・・・でもどこで?と言うので、
嬉しくて我慢できなくなって、ぺらっと中を開けて、
でも中はトイストーリーなんですと言ったら、
ってことはディズニーランドで・・・、いや、違うなと言ったあたりで、
別れるところに来たので、それじゃあまた。良いお年を、と言って別れた。

写真は原宿から表参道までの道のりで撮ったスメハチ写真。
でもどうしてこんな写真を撮ったのか分からない写真ばかりが、
プリントされてる中でこれは、予想外にステキだった。と思う。
何だか迷路の路地に入り込む。

投稿者 aikopa : 12:49 AM

December 12, 2006

ファスナーで開く人生と見知らぬ土地からのメール、蟹を素手で叩く

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またバッグ作りました。裏地がトイストーリー。刷り込み効果。
ボタンの散りばめられたポーチを作る。初ファスナー。
やはり、よく分からなかった。ノリと気合でくっつける。
まぁ、できた。ボタンをつけるのには3時間くらいかかった。

角ちゃんからもはるばるメールが来る。
よく分からない地名がぽこぽこ出てきて、何だかおもしろい。
私の知らない名前の土地からメールが来る。
なんだろう。サンタクロースからメールもらう感じだ。
いや、ちがうな。えーと、とにかく旅の手紙っていうのは、
旅の視点が描かれていて、その同時刻に私は違う場所で
全然違うことを考えて暮らしていたのに、想像することによって、
私も旅をしていたような感覚を味わえるという点で、
実際に旅をするよりも面白い場合があるんだと思った。
エリアス・カネッティの『マラケシュの声』をちょっと思い出した。

夢の中ででっかい蜘蛛を素手で叩いたけれど、
あれはよくよく考えてみると、蟹みたいだったかもしれない。
とにかく怖かった。

投稿者 aikopa : 11:10 PM

December 10, 2006

それは秘密です。としか言いようがないビーズの海ブドウ変化

この前、おねいちゃん家に行った時のことを思い出している。
色々な人におねいちゃんの写真を見せるけれど、やはり、反応が微妙。
仕方ないんだろうと思う。知らない人が鼻せんしてて、しかも、
それがティッシュの花びらで、まとまりなく広がって、
顔の下半分を覆い、何だかマリオというかサンタみたいになっている。
でも、それはやっぱり動いてる姿を見ていないからだとも思う。
お茶を飲む時に鼻せんをぺろんと上げて、口に注ぐのだ。
あれは本当に大変そうに見えた。
私も小さい頃は、よく鼻血を出して、鼻せんをせっせと作っていたけれど、
あんな花びらは作ったことがなかった。ステキな鼻せんだ。
でも、みんなには伝わらない。そうだなぁ。
よだれダラダラの愛犬を見せて、超かわいいんだよ、うちの犬って
言ってるような感じなんだろうか。
だとしたら、心の俳句みたいに心の押入れに収納して、
むぎゅうむぎゅうと詰め込まないと、いけないんだろうか。うーん。

今日は、くまくまと原宿近辺のビーズ屋さんを巡った。
いくつかボタンを購入。それから、たくさんビーズを見たせいか、
夕方入ったカフェに置いてあった砂糖がビーズに見えてきた。
あと、夜、ユリコさんとアラビアンナイト飲み屋で食べた海ブドウサラダ。
あの海ブドウも何だかビーズのように見えていたかもしれない。
ユリコさんは、仕事場の人々にプライベートを明かしたくないらしく、
「それは秘密です」を連発していたら、すぐに会話が終わると言っていた。
で、オペラ座の怪人のチケットがビックカメラで一万円以上ゲームを買って、
応募したら当たったらしいのだけれど、母親に当たったことを話したら、
「あんた、一万円も何、買ったのよ?」と言われて、
「それは秘密です」と答えたらしい。
ユリコさんの話は本当に面白い。なぜだろうと思うのだけれど、やはり
それは秘密です。にすべては帰着すると思う。

投稿者 aikopa : 12:54 AM

December 8, 2006

世界がスメハチであるということ

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ロシア製のもう生産も終わってしまっているSMENA8M
というカメラを買った。
なんだかカビくさい紙箱に入ってやってきた。はるばる。
お前はチェブか。気づいたら日本に来ていた。みたいな。
で、ちゃんと動作するか試し撮りをするも、持ち合わせのフィルムが
36枚撮りでとにかく不安と期待を入り混じらせながら、撮りまくった。
で、できてきた写真のひとつ。を携帯カメラで撮影。
思ったより、きれいでぼやけてて、劇的なワン次郎も撮れた。ステキ!

投稿者 aikopa : 3:12 PM

December 6, 2006

薄暗闇でルイボス茶を飲む

月曜に姉宅に行ったら、ぼわんとしたおねいちゃんが
薄暗闇のベッドへもそもそと帰っていった。
おねいちゃんは私が一番気に入っているパジャマを着ていた。
暗い。閉め切られたままのカーテン。
貧血で明るいと辛いのだと言われて、そのまま、
薄暗闇でルイボス茶を飲む。友人のすすめ&写真展に帰りに寄った
三越で購入したマリアージュ兄弟。
おいしい。お店で木の幹だと言われたから、
私はてっきりいつぞやの中華料理店で、天然サロンパス!って
言ってた店員さんが最後に出してくれた、林の中を駆け抜けて、
焚き火に出会うような味のするお茶かもしれないと思っていた。
飲むと、ほんのり甘くて、千疋屋のショーウィンドウに並べられてる
みたいに、種々のフルーツがめくるめく速さで口の中で回転して、
喉の方にらったったと行進していくようだった。
で、その後、20分くらい経って、爽やかな後味が残っていて、
おいしかったなぁおいしかったなぁと思っていたら、
色彩豊かにフルーティな甘さが口の中に蘇ってきた。
ありゃ〜、本当にうまい。
高いぞ、これは、高級すぎて、どっちを買えばいいかわからないや、と
思ったけれど、店員さんのすすめられるがままに買って、
まぁ、良かったと思った。いや、まぁというより、結構、良かった。

それから、あれは松屋だったか、の上の方で買った
24枚の風景のカード、順番を自由に替えられるやつで、
ちょっと中世のヨーロッパ風のカードを並べて遊んだ。
ありえないだろうという風景、大きな岩とか高い塔とか、帆が翻っている船、
そびえ立つ木、そういう見栄えのするものばかりを集めたり、
何てことないカードばかりを集めて、どうでもいいだろう風景を作った。
これは結構良かった、延々と続く空にちっちゃい赤い凧がある。
それから、木ばかりを集めてみたり、海の中に浮かぶ岩をちっちゃいの、
大きいのと並べてみたり、規則的にナミナミになる不自然な海岸線を
作ったりして、遊んだ。普通に楽しい。

友人から、めるしい〜という件名で来たメールを今日だったか
読み返したら、ぬるしい〜かと思った。ぬるしい。
読み返しているのに読み間違えている。
ぬるしいよ、ぬるしい。ぬるしくても、あんぱるふぇだ。
かなぺいみたいに、愛着が沸いた。

投稿者 aikopa : 12:24 AM
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