September 29, 2006

シャラシャラのほうき星、サドンデススパイラル

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こんなビーズが付いている小さなバッグを買った。
でも、何も入らない。こんな、シャラシャラする感じの赤いドレスを
ビョークが着ていたなぁと思った。
あのシャラシャラは、サクラダ・ファミリアのようだった。

昨日はふらふらして、決断力を欠いていたがために、
映画を見に行った。かもめ食堂。本当に良い。
帰りにおにぎりが食べたくなって、買ってぺろりと食べた。
カウリスマキ映画から飛び出した、マルック・ペルトラさんも
おにぎりをしげしげと見つめ、はんむと美味そうに食べていた。
けれど依然としてふらふらだった私は、くかーと寝た。
電車に揺られて目が覚めるともう夜で、ものすごいスピードで
走っているせいか、風景がベリベリと剥がされていくようだった。

そうだ。昨日はお昼にテレビの話を聞いて、
悲しくなったんだった。今までテレビを見て悲しくなったことは
あったけど、テレビの話だけで悲しいことはなかった。
お笑い番組の話とか、テレビ東京の話とか、
もう届かないノスタルジー、走査線を疾走する孤独、
チンパンジーがころんと転げ落ちる様が、黒い川をゆらゆらと
ゆれるオレンジの光に乗ってやって来て、へぐってなった。
その悪循環のスパイラルシークエンスを角ちゃんにメールすると、
マイナスのスパイラルを繋ぎ合わせてザ・ボロきれを作るのだと言われた。
ザ・ボロきれ。真っ黒な夜空を彩るほうき星になると良い。

投稿者 aikopa : 8:48 PM

September 24, 2006

ジャーク!ストライク!バニラビーンズ山!

今朝は、四時くらいに起きて、クムタの話を書いた。
黒猫白猫のサントラを買ったのでそれを聞いていた。
映画と同じくらい良い。
それから恵比寿に行って、くまくまの友達が作ってる映画の
エキストラをやってきた。クラブの客。
クラブなんて行ったことない。でも、周りもそんな感じだった。
私はたまたま端っこの立ち位置だったから、なまけてばかりいた。
と思う。よく映るところにいた人は、君、もっとノらなきゃダメだ。
と言われていた。監督以外の人々が分からない状態で
撮影が順調に進んでいた。映画ってすごい。
音楽がない状態で、みんなが踊って、頭がてんでばらばらに
ひょこひょこ動くのは、ニヤニヤ笑ってしまった。
私がニヤニヤ笑ってると、くまくまも笑ってる。

昼はジャマイカンレストランで、ナントカ・ジャーク・チキン。
正確な名前は忘れた。それから、代官山に案内されて、
あつあつのアップルパイの上にこんもりバニラビーンズアイスが
乗ったのを食べた。おなかいっぱい。
そして溶けるので時間との闘い。
あと、古着屋さんに行った時にどういう風に見て、自分の欲しいものを
見つけたら良いのか分からないと言ったら、色々連れて行ってくれた。
古着屋さんはずっといらないものを売っているとこだと思っていた。
何せ捨てられた服だからだ。でも、違った。
あれは普通のじゃ満足できない人が行く店だ。と思った。
ステッチが付け加えられていたり、ボタンで模様が描かれてたり、
物語風のワンピースもあった。
ボタンのブレスレットはカチャカチャ音がして、良かった。
で、色々見ていると、何かピンと来たりする。
見間違えたりして、あ、こういうのかと思ったんだが・・・。
ってなる。そのこういうのっていうイメージは、私が瞬時に期待した
イメージでそれはすごく物語性に溢れている。と思った。
なので、買うことではなく、見ることなのだ。
たくさん見て、家に帰る頃には良い感じに記憶が混じって、
まるんと良いイメージになる。

投稿者 aikopa : 9:06 PM

September 23, 2006

おでんだ、おでんが道路に突っ立ってる

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今日、本棚を整理していたら、
「ミス・ヴァレンタインとウェルシュ・コーギー」を見つけた。
おねいちゃんの漫画だ。でも、何か変だった。
裏に作:アイコって書いてある。
吹き出しに私の直筆で台詞が書いてあるのだけれど、
おでんの趣味が合わないからって相棒を殺してしまう
不条理な話で、でも、現実感がなくて、ふわふわしてて、
他人をも寄せ付けない深いかもしれない悲しみが描かれていると
思った。
でも、始めはこれが完成品かと勘違いして、すごいな、
こんなの作ってたか・・・?、完全に忘れたと思っていた。
よく見ると、印刷に筋も入ってるし、ふざけてやったのが
分かるんだけど、それが分かるまでは困惑した。

あと、ネットで買ったDVD、住所を前のままにしたら、
そっちの方に送られて、しかも次に入居した人が開封しちゃって、
大家さんがまた梱包して送ってくれた。
入居した人はつまり、頼んでもいないものが届いて、
でも開けてみて、どの段階で???と思ったのか想像してみた。
きっとアルゼンチン映画ってところでこれは本当に違うと思ったんだと思う。

この前、おねいちゃんが風邪引いた時に、赤白のストライプの靴下を履いて
行った私は、楳図かずおを意識してみた、彼はファッションリーダーだからね。
と言ったら、おねいちゃんはあははと笑って、彼みたいなのがまさに
ファッションリーダーだよねという話になったことを思い出した。
またその赤白ストライプの靴下を履いたからだ。
いつだったか忘れたけど最近のこと。

それから、アフリカン・フェスティバル?に行った時に、
文房具屋の半ば低い棚で、しかもあまりものが置いてなかったところを、
これは椅子ですか?
と聞いたときの角ちゃんは本当にねむそうだった。
っていうのを昨日思い出した。
昨日はライトに下から照らされて光っている椅子を見つけて、
わぁ光ってると角ちゃんとはしゃいでいた。

投稿者 aikopa : 1:52 PM

September 21, 2006

チョトス!チョトス!チョトス!

何から書いていいのか分からないが、睡眠の乱れによって、
私は順調にクムタの話を書いている。
ある程度書いたら、あるいは書き終わったら、
アップできると良い。でも、一度書き終わってしまったら、
もう打ち込むなんてめんどくさいと思うかもしれないけれど、
何か写真をあいだに挿入したいし、じっくり納得のいく
センテンスをフレーズをくんむくんむと積み上げる。
積み上げては落ちてくるくんむをまた拾い、
くんむくんむと押し込んでいく。まるで押し入れいっぱいのくんむ。
そんな風に私は向き合っていきたいのだろうか。
まるでチョトス盲進だ。

おねいちゃん夫婦が先週末泊まりに来た。
おねいちゃんパジャマ。こうやって帰ってしまってから、
私は茫然と、あそこの机に座って、ぱちぱちキーボードを
打っているおねいちゃんを思い出す。
場所が作り出す物語はそういうものかもしれない。
あるいは、もうそこにはないからこそ物語になりうるのかもしれない。
とも思う。

投稿者 aikopa : 9:04 PM

September 16, 2006

ステキな音を搾り出す機械

今週はとにかく眠ってばかりいたように思う。
眠りとねむりの合間に本を読む。
中二階。クライマックスの表が圧巻。
哲学的なことと歯磨きとか、靴ひもが同列で語られている。
そして、アマゾンのフランスからカディオさんの本が届く。
ストライプのエンボス加工がされていて、素敵な本。
ゆっくり読んでいく予定。
最近は、酔っぱらうと、ぷうぷう何かを吹きたくなる。
そう言ったら、ぱぱこが埋没していた小型キーボードを出してくれた。
私が小学校一年生の時くらいに買ってもらったもので、
もうずっと使わずにいた。
久しぶりに音を出してみたら、ちょっと変だった。
音色を変えなくても、勝手に変わった。
デモ曲は途中で自らストップした。
キーボードを押さなくても、ファーって出る。へん。
ピアノとコンガみたいな音が同時に出たりした。ステキ!
ぺーんって弾くと、ボコボコブシュって音がした。花火のように砕け散る音!
普通なら、そんな音出ないみたいな音が入り混じって、
しまいには自ら電源を切る。
眠くなったら、一人で二階に帰っちゃうみたいな。愛着が湧いた。
それから、適当にとなりのトットッロ〜トットッロ〜って弾いた。

投稿者 aikopa : 7:32 PM

September 9, 2006

目の下の熊が山の賑わい

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もうかれこれ三日くらい連続3時間以上の睡眠を取ってない。
小分けにして、幕の内弁当みたいな睡眠の取り方。
電車内でも、くったり眠る。
今日は、おばあちゃんたちとおねいちゃん夫妻とバイキングで食事。
おねいちゃんが食後にコーヒーマシーンの前で待っているところに、
ひょこひょこ行ったら、液が違うところから出てきて、おねいちゃんに
こっちから出てきてるよっと言ったら、あ、とか言って、カップを移動してた。
もうすでにこぼれてるような仕上がり。おねいちゃん、そっちじゃない。だ。
でもやっぱり、他の人がいて、おねいちゃんがいると、
何だかそわそわしちゃって、困る。
その後、おねいちゃんはふらふらしてて、あいこ元気だなぁと
言っていたけれど、私も十分にふらふらだったと思う。
というか、さざんが九だった。いや、八か。
昨夜はパンの塩と砂糖の分量を間違えるし、常にぼーっとあたたかく、
電車内で寝た時に手とかに痕が付くけれど、起きてからもまだ、
紙袋とかで色々痕が付いた。それから、お店の床のわずかな凹みを
キャッチして、足がふらついた。もしかしたら、まだ眠ってたのかもしれない。
それで、待ち合わせの場所に向かってる間に、おねいちゃんから
メールがまだ〜?って来て、走ってみた。はぁはぁ。

最近は中二階という魅力的なタイトルの本を読んでいる。
エスカレーターの記述がすごい。あの筋が美しい。とか、
エスカレーターが上っていて、終わりのところで、首をすくめ始めると、
とか書いてある。そうか。あれは首をすくめてるのか!と思った。
他にも色々、日常の微小なことに関して事細かに、十分な長さの注も
付けられて、夢のように彩りを加えられていて、いい。

写真は、私が先日発見した、デジカメの新しい取り方。
被写体に合わせて、ぶれる手法。どうだろう。
面白い写真が撮れるかもしれない。ちなみに、写真のは、
中学の頃に買った、うちわ。

投稿者 aikopa : 6:38 PM

September 3, 2006

もこもこに丸まった思考をほどくペンペロのリズム

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コシェルのサイトの今週のえっがおもしろい。
君ならパンツの友達になれるんじゃないの?と言われて
照れる宇宙人。まんざらでもないんじゃないか?
私の中で喋ってなかった二人が本当に自然に言葉を発していて、
こういうの良いよねぇ、ふふんと思った。

ワン次郎の上にドバイみやげのラクダを置いていたら、
ぱぱこに「おい、何でワン次郎は十字架を背負ってるんだ?」
と言われた。おねいちゃんがくれたんだようようようと見せるけれども、
糸が絡まって、足と手がもこもこまとまっている。
ぱぱこと二人がかりでほどいて、ふわふわ歩く様を実演。
終わってから、絡まらないよう、コート掛けに引っ掛けておいた。

今日の写真はビッグサイトから500メートルくらいのとこにある橋。
名前は夢の大橋だったか。わすれた。
アフリカン・フェアで飲んだモロッコビールでへんちくりんなテンションに
なりながら、太陽に照り付けられて、角ちゃんと二人で昇天する!とか
ジーザス!とか言いながら、船の科学館の方に向かって歩いていた。
他にカリンバと、水牛の骨が飾り付けられた箸を買った。
そのカリンバを、海を眺めながら、ポンポロ弾き、木々の間の影を縫いながら
ポロポロ弾き、東京湾を臨む段差に横たわりながら、空、今にも夜になっていく
戸張のグラデーションを見ながら、ペンペコ弾いた。
言葉で語ることのない感情がそこにはあり、思考は止まり、
ただ風景と音になる。

投稿者 aikopa : 11:30 PM
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