たびもふ : MOF

三文字の略称と貝塚は、どことなく似ている

昨日、スーパーに米を買いに行ったら、サンタの帽子をかぶった、
女の子がいた。かわいい。
気に入っちゃったんだねぇとおねいちゃんが言っていた。
そんなおねいちゃんは、三文字アルファベットの略称に弱い。
JTBと言いたいところ、JCBと言っていた。
そう言われてみれば、UFJとUSJも大変紛らわしかった。
どっちのことを話しているのか。分からなくなる。

クリスマスにおねいちゃんにあげた、黒い瞳の手回しオルゴールが、
時折、学園七不思議のような音を出す。怖い。
あげておきながら、不吉な予感がした。
回す度に緊張する。

あ、そうだ。イブは大森貝塚に行ったんだった。大体10分。
貝塚の記念碑みたいなやつしかない。
モースは電車の中から発見したらしいけれど、
だったら他の人が発見できたんじゃないかと思った。
貝塚を貝塚と知らないで過ごす。面白いかもしれない。
やけに貝殻が多いと思ってたんだ。みたいな。

まぼろしの広島。ユリコさんと福岡。

私は、これを靖国神社だと思っていた。
遠いところまでちょくちょく参拝しに行って、すごいなぁと
思っていた。けれど、本当の靖国神社は九段下にある。近。
15日の朝に広島にいたのに、午後にはもう参拝している。
私の勘違いの方が、スケジュール的には楽だということに
今、気づいた。広島から宮島までなら、すぐだ。
厳島神社、鳥居ばかりが有名。おみくじは何故か藁半紙。

広島は雪が降っていた。記録的。
ドーム。平和を願うというよりもむしろ、
ただそこにあるという印象だった。
もっと、おどろおどろしいものかと思っていた。
雪が積もっていたからなんだろうか。
ただ現前するためにそこにいる。
それだけで良い。
公園に丸々と肥えたスズメがたくさんいた。

太宰府天満宮の池。福岡は晴れていた。
中学時代からの友人であるユリコさんに会っていた。
相変わらず、ユリコさんはおかしかった。
今朝、何、食べてきたの？と聞いたら、
肉団子の入った汁。と言っていた。
やっぱりユリコさんはユリコさんのままで、
私たちは相変わらず、苦しげな笑いの渦に呑み込まれていた。

長いものには巻かれまくり！だ。

今日は横浜のＢａｎｋＡＲＴでやっているホスピタリティ展、
要するに寝具展に行ってきた。
バナナ型のスポンジのあいだでぎゅうぎゅう詰め込まれたり、
どこまでも細長い羽毛布団に巻かれて眠ったり、
パッチワークされたラクダとかクマのベッドに、
倒れ込んだ。気持ちいい。
円形状のふもふもの広場に丸い掛け布団。
むちゃむちゃたのしい。
こういう小さな物語を待っていたのかもしれない。
小さい頃、ぱぱこが作ってくれた、お湯を流すとあったかくなる、
黒いパイプの作品があった。

ついに買ってしまった、過去のない男のサントラ。
意外におねいちゃんがノリノリで聞いていた。
こういうフィンランド歌謡曲でノッている姿は、
何だか恥ずかしいなと思った。おもしろいけれど。

私は今溶けてなくなってなんかいない。

そんな写真が撮れた。

今週は思えば、踏んだり蹴ったりだったような気がする。
ブロッコリーには当たるし、ふらっと寄った美術館はチケット買ったのに、
ロッカーが満杯で憤慨して、隣の動物園に行くけれど、
何か癪に触って、閉館前に急いで見に行ったりしたけれど、
クレディフのテストも何だか、ぼんやり、他のことに気を取られていた人
みたいな間違いをたくさんした。
でも、それでも、なるべく気にしないことにした。
おそらく私は違うことに気を取られていたのだと思う。
会話のテストも、何だかカタコトだったけれど、それは私が、
考えに考えた挙げ句、ワンフレーズしか準備していかなかったからだと思う。
他の人は、もっとちゃんともっともっと準備していた。
でも、私にはその準備をしても、結局ダメだと思ったんだった。
私がその時、思ったことを言わなければ、それはもうすでに会話じゃないのだ、
と思った。
三日前に用意した文はもう今日はすでに現状と違う様相を
呈している。そうなんだと思う。

あいこがぽんと踏み出せれば、きっとうまくいくと思う。
ただ、ぽんと踏み出すまでがきっと長い。
そんな話をおねいちゃんがしてくれた。
おねいちゃんのぽん吉のしっぽが壊れだしている。
少し、中の綿らしきものに触れる隙間ができてしまった。
もう、ごめんなさいとか言ってる場合じゃない。

明日はなくとも、あさってはある。そんな歌を歌いたい。

この前、東京タワーまで歩いていった。御茶ノ水から。
その時の写真。
目下、クレディフの面接テストのため考え中。
少なくとも私は考えている。

寒いから、上に何か着た方が良いよとおねいちゃんに言われ、
フリースを羽織りながら、ぱっぱぱらっぱぱっぱらっぱっぱと歌い出したら、
何を歌ってるんだ、私は。と思った。

この前の土曜に銀座のセレンディピティというソニプラの高級な品々を
扱っている店で、おねいちゃんとサッカーのボードゲーム（プレーヤーが
3人くらいずつくっついていて、くるくる回るやつ）をした時は、笑った笑った。
これでもかというくらい、もどかしさが詰め込まれていて、
そのもどかしさに苦しんでいる、まさにその今をおねいちゃんが実況してくれる。
「あれ？これ以上、行けないぞ。」
「ひゃあ、どっちからも打てない。風圧だ。あいこ、風圧だ。」
「あいこ、後ろに蹴るんだ。」「え、できないよ。これ、体が邪魔して・・・。
あれ？あれ？」
一生にあともう一度くらいは、こういうもどかしいゲームをしたい。

延し棒について考える

ボジョレー・ヌーボーの表記揺れが今、楽しい。
ボージョレ、ボジョレー、ボージョレー。
普通の言葉でも、延し棒が入ると一気に楽しくなる。
カフカの『へーんしん』
スティーブンソンの『ジキル博士とハイドー氏』
そんなことばかり考えて、一日が過ぎていく。

ネット通リマシタ

昨日はもやもやとしていたけれど、今日は実に調子が良かった。
明け方に目が覚めたら、何か書きたくなって、書いてからまた寝た。
おねいちゃんが白い花みたいな煎餅を焼いてくれて、それを
食べる夢を見た。おいしかった。
明け方に目が覚めるのは、眠くなるので調子が悪くなるのが
普通だけど、書いてそこでもやもやを出すと、書く以外の事に
集中できて、人に会う日には、やはりそういうもやもやがない方が良い。
そう思った。
書くことと今、とてもよくつき合っていると思う。ただのろのろとしか
読めなくなった弊害もあるけれど。

昨日はフェリーニの８　1/2をを見た。おもしろい。
あれこれ注文をつけられて混乱するけれど、
その混乱のうちに祝福に至る映画監督の話だった。
カメラワークが綺麗で、一生懸命、その素晴らしさを
おねいちゃんに説明したけれど、ぽかんとしていた。
人の動きに合わせて、カメラアングルも移動するのだけど、
この時代の映画としては、すごくこだわられていると思った。
あとモノクロ賛歌。マルチェロさんも良かった。
マルチェロさんを見ていると、幸せになる。
私が見てきたマルチェロさんの総体がおそらく、幸せにさせるのだと
思うけれど。一番は、ケ・オーラ・エ？のマルチェロさん。