November 30, 2007

敢えて百聞を試みる

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姉の家の化粧台には、こんなのがむぎゅむぎゅとポーチに詰め込まれている。
ちひろどんも大きくなったら、どれか好きなのを一つもらえるらしい。
そんなことを秋ごろに、姉が言っていたのを覚えている。
今日は姉にぺんてるからフォアグラとかもらった話をしたら、
見知らぬ人から、そんなにもらって良いな〜と言われた。
見知らぬ人、ジョナタン。
そうか。そう言われてみれば、わたしは見知らぬ人からフォアグラをもらったのか。
それはそれで変だと思ったけれど、ジョナタンはジョナタンで、
ちらし寿司のもとを貰っているわけで、どうだろう、日本人だって、
見知らぬ人から貰うかもしれないもののリストには絶対入ってないだろう代物だ。
と思った。
でも見知らぬ人の割には、色々話してるわけだし、見知ってはいないけれど、
知っているには変わりないし、確実に知っている。
とてものろのろとした速度で。百聞は一見に如かずと言うけれど、
敢えて百聞を試みる。そんなところだろうか。

投稿者 aikopa : 10:50 PM

November 29, 2007

自分ではなく、草野さんが歌う

昨日はKREVAのCDを衝動買いする。
なぜだか分からないけれど、彼が色々な人とコラボレート
しているのを見て、興味を持ったからだ。
彼自身が持っているものは、誰か他の人と一緒に歌うことで、
すごく良い化学反応を起こすのだと思う。
スピッツの人と歌った歌は、始め、意外にしっとりしていて、
あれ?と思ったし、スピッツに対する私の興味はゼロにも等しい。
のにも関わらず、サビのところでスピッツの草野さんが何やら
一生懸命歌っていて、ところどころ判別できる歌詞が後から
ぐっと来る。じわじわとやって来る。
たぶん、どちらか一人では私の耳には残りにくいのだ。
なぜなのだろう。と思って、この歌を作った時にKREVAが
草野さんに歌ってもらうのが良いと思うところなのだと思った。
一番のサビを自分ではなく、草野さんが歌う。

投稿者 aikopa : 8:15 PM

November 27, 2007

ぷちぷちで巻いたので大丈夫だと思います。と私。

先日、ぺんてるからテリーヌとかシュトーレンとか、もろもろのものをいただき、
そのお礼にと、梅酒とか寒天の缶詰とかちらし寿司のもと、東京の地図などを送る。
で、送る時に、中の物品の詳細を書くのだけれど、英語かフランス語で
書かなければならないという。あちゃー。
適当にSAKEと書き、その後2個ほど書いたけれど、ちらし寿司とか
何と書けば良いか分からないし、まぁ、以下省略と思って出したら、
家に帰ってきて、電話がある。
SAKEとありますが、これはお酒のことでしょうか。と郵便局の人。
割れたりしませんか。と言う。
親切だ。えーと、ぷちぷちで巻いたので大丈夫だと思います。と私。
その人は、向こうで受け取った人がもし割れてたら、可愛そうだと思ってと言っていた。
確かに。
ジョナタン、心配されてるよ。あはは。と思った。
しかも、見知らぬ郵便局のおねえさんに。だ。
私はというと、全然心配していないのに、だ。でも、電話口で、
SAKEが鮭なわけはないだろう。と思ったのをぐっとこらえていた。
むしろ、そっちの方が私は心配だ。もし鮭だったら、
届いた時に絶対、臭い。はるばると雲の上を飛ぶ臭い鮭。

投稿者 aikopa : 6:42 PM

November 23, 2007

ファルセット・デルデルに元気を吸い取られる

昨日まで読んでいた恋愛小説の登場人物はデルとオースティンだった。
デルが女で、オースティンが男。
でも、私はすぐにどっちが女だったか男だったか忘れて、しまいには
男同士みたいに勘違いする始末だった。それはなぜか。
ミカエル・デルヴェロワという男の先生がいる。みんなでデルデルと呼んでいたので、
その人のことを無意識に思い出してしまっているのだろう。
そして、オースティンの方はというと、ジェーン・オースティンだ。
読んでいる最中に性別が入れ替わる。面白いが、何度もあれ?
女の方か?などと再発見を繰り返すうちに、半ばどうでも良い気持ちに
なったのは言うまでもない。

ただ思うのは、女性作家の描く女性や男性には、多少無理があっても、
何か理解しうるものがあるのは、やはり私が女だからなのだろうか。
でも、未だに出てくる男性がみな、ハンサムでマッチョなのには馴染めない。
おそらく私が読んできた多くの男性作家の小説の男性がハンサムでマッチョな
わけではなかったからだろうと思う。やはり、男性作家の小説の中で
描かれる男性の方が、明らかに魅力的なのだ。

投稿者 aikopa : 9:03 PM

November 21, 2007

さむい。なぜ世界はこんなにさむいのだ。

冬用の靴下が次々と失踪し、暖房が故障する。
何たる偶然。蹴る子暗視ダンス。
ノートが残り少ないことに気づき、新しいノートがないか探したら、
途中まで使っているノートを発見。
もやしがもやしにくい。と書かれていた。
発掘される駄洒落。けれど、やぶれかぶれのジーンズほど
笑わしてはくれないな、と思った。
トミオさんはミスター・サプライズだ。ある意味で。いつも、先に挨拶すると、
おはようの前におーう、と言う。本人が驚いているのか。

最近はというと、ヘア・スプレーを見に行った。
ジョン・ウォーターズがずっと前に映画で撮って、ブロードウェイで
ミュージカル化されて、そのリメイク版。
変な柄のシャツを着たクリストファー・ウォーケンと、太ったトラボルタが夫婦で、
月夜のラブラブダンスを繰り広げるのだが、その話を色々な人にする度に、
みな気持ち悪いと言う。
えーと実際は、さほど気持ち悪くはなかった。そこには、いかなる感情も
仄めかされてはいなくて、ただ単に二人がその役を楽しんでいる。
ということだけが伝わってくる。
クリストファー・ウォーケンがミシェル・ファイファーに誘惑されても、なお
自分の店の商品のおもちゃでふざけ続けるのは、素晴らしく可笑しかった。
そして、ボルティモアで変な映画を撮らせたら、きっとウォーターズが一番で、
この映画は少数の人を痛快な気分にさせるあの悪臭を、取り除いて、
食べやすくしているに違いないのだ。ウォーターズ版のヘア・スプレーも
必ず見たいと思った。

それから、もういい加減ピンク色かと思ったら青い背表紙の小説に
飽きてきた。
という話を角ちゃんにしたら、それだけ読んで飽きない方がおかしい。
という風なことを言われた。
けれど今は文脈から飛躍して読むことが、楽しくて、えーと仕方がないのだ。

投稿者 aikopa : 6:57 PM

November 11, 2007

今度はピンク色のも読んだ。

ピンク色かと思ったけれど、厳密には青かった。青い背表紙。
社長秘書をしているクレアを、その会社を乗っ取ろうとする別の
会社の副社長マックスが接近して、まぁ、激しい恋に落ちる。
でも、結局買収したことによって、今まで騙していたことがクレアに
発覚。でも、まぁ、やっぱり二人とも愛し合っていて、めでたしめでたし
という話。
で、買収策を練っているマックスが同僚に、クレアを愛している、でも自分の
正体はまだ明かしていないと言うと、
『それはたいへんだな』
と同僚が言う。わらってしまった。それはたいへんだな。ってかなり他人事だ。
それから、騙されてたけれど、彼の働く本社に異動することになったと
姉にクレアが話すと、マルチネという姉がこう言う。
『でも、もし今度クレアを傷つけたりしたら、このマルチネが黙っていないわ!』
黙っていないわ!ってそりゃあ、すごい。と思った。
実に頼もしい。
それから、異動のためにダラスに越してきたクレアの家に、突然彼がやって来て、
家族に混じって手伝い始める。家族が帰って、こんな場面。
「気がつくと、家族に別れの手をふるクレアの横に、まるでここの住人のような
顔をしたマックスが立っていた。」
まるで森の妖精!モリゾーとキッコロのような形をしたのが、隣にいるのだ。
と思った。
で、騙されたと勘違いしたクレアの閉ざされた心を、こじ開けようとするマックスが
終盤、ふとしたところで、こう思う。
「ぼくはクレアを愛している。そう気づいて、マックスはぎょっとした。」
ぎょっとってかなり驚いている。かなりバレバレだったのに。
姉がぎょっと驚いている顔を思い出した。
もう小説がおもしろくて仕方がない。

投稿者 aikopa : 2:57 PM

November 10, 2007

イーサンにもおしっこに行きたくて仕方がない時がある

今朝は4時に目が覚めて、何とも言い難い、けだるさ、ねむけに襲われる。
うんうんうんと二度寝する。
今、何が自分に必要なのだということを思って、それはまず書くことだ、
書くことでしかこのもやもやは一蹴されないだろうと思った。
けれど、まだ書く気にはなれない。ならば、と思って、雨の中をブックオフに
行った。
ノルウェイの森上が6冊も置いてあるのに、森下は1冊もなかった、
ブックオフだ。みな、森上で挫折してしまった人々のことを思い浮かべたのを
思い出した。
今日は、もう恋愛小説を読むのだと決め込んで行ったので、ピンクっぽいのを
片っ端からタイトルを読んでいったけれど、萎えた。
けれど、乱読する必要性をバロウズも説いていたではないかと思うと、
身が引き締まる。それで、ピンク色の感じのを1冊と、結局ピンク色に耐え切れず、
口直し用にスシとニンジャというタイトルのデタラメ風な小説、それから、
イーサン・ホークの小説を買う。
イーサンのを今日は、読んだ。青い。青いけれど、さほど嫌らしい感じはない。
おそらく、それはもうその小説を書いているイーサンがもう少し大人だからなのだろう。
あらすじとしては、おしゃべり好きな青年が、寡黙で内気な女の子にメロメロになるんだけど、
結局フラれて、えーと、悲しみの渦でのたうち回るけれど、まぁ何とかなる。
全編に流れる雰囲気は至ってソフト。
自伝的だと書かれていたけれど、後半、悲しみの渦で前後左右不覚になっている
主人公が一日に何度もトイレに行っていて、ウケた。
おしっこむずむず、だ。みんな、色んなことが分からなくなると、きっと、
おしっこに行きたくて仕方なくなってしまうのだ。と妙に納得して、安心した。
ただ、きっとイーサンが目に留めて欲しい箇所ではないということは、
大いに確信した。

投稿者 aikopa : 5:50 PM

November 3, 2007

パンプスとパンパースと夢の中のちくわ

昨日、夢に角ちゃんが出てきた。
いっしょにごはんを食べに行って、わたしは梅マヨにきざみのりを
かけた蕎麦をいただく。
角ちゃんが食べている途中に、ちくわのお酒を注文した。
ちくわ?だったと思う。

最近は姉にこんな話をして笑った。
ぱぱこが他人の話を聞いてないかもしれない疑惑について。
お宮参りの時に、テピロどん用の「パンパースを持っているのを
忘れちゃったね」という話の後に、お母さんがワンピースなのに
紐靴で来ていて、「パンプスだと足が痛くなるのよね」と言ったので、
ぱぱこがうんとうなずいた。
わたしが「パンパースでしょ?」とぼけたのに、
ぱぱこはまた、うんとうなずいた。
パンプスはどう転んでもパンパースにはなれないはずなのだ。
その話を昨日、ぱぱことままこにしたら、笑っていた。
なぜだ。あの時は全然笑ってなかったのに。と思った。
おそらく、あの日は忙しくて、みんなほどほどに音信不通だった
のかもしれないとも思う。

投稿者 aikopa : 8:57 AM
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