July 8, 2008

記憶がとびつつアミナダブ、ジョナタンとあのう、妖艶な踊り子

わたしは依然としてブランショのアミナダブを読んでいる。
もうそろそろわからなくなってきた。記憶がとぶ。
の連続だ。
確か、昨日あたりに読んだ場所にアミナダブという単語が出てきて、
それが何を指し示していたのか、人の名前だったか。
後戻りして読んだところで、また忘れてしまうのではないか。

先週末にジョナタンが来た。
日本語の勉強だと言って見せてくれた教科書には、
隣に引っ越してきたブラジル人のサントスさんが、
あのう、これ、ほんの気持ちです。と言って、
コーヒーを渡しているのが描かれていた。
受け取った佐藤さんが何ですか、これは。と言っている。
気持ちだ、気持ちだと思っているわたしをよそに、
サントスさんは、コーヒーです。と一言。
そんなのを練習したと姉にメールしたら、あのう、は余計なんじゃないかと
言っていた。
実はわたしもそう思ったのだ。
あのう、が着くと、余計わざとらしくなる。でも、あのう、が
ないよりずっとずっと可笑しい気持ちにさせてくれるのではないか。と思う。
日本人よりもずっと、日本人の典型に接近する。
奥深いあのう、ににやにやする。

あと、こんな川端康成の伊豆の踊り子はどうなんだ。と思う表紙
もうすでに読んでいるのに、手に取ってにやにやしたくなる。
川端康成の描いた踊り子ははて、こんなに妖艶じゃっただろうか。と思う。

投稿者 aikopa : July 8, 2008 9:35 AM