November 11, 2007

今度はピンク色のも読んだ。

ピンク色かと思ったけれど、厳密には青かった。青い背表紙。
社長秘書をしているクレアを、その会社を乗っ取ろうとする別の
会社の副社長マックスが接近して、まぁ、激しい恋に落ちる。
でも、結局買収したことによって、今まで騙していたことがクレアに
発覚。でも、まぁ、やっぱり二人とも愛し合っていて、めでたしめでたし
という話。
で、買収策を練っているマックスが同僚に、クレアを愛している、でも自分の
正体はまだ明かしていないと言うと、
『それはたいへんだな』
と同僚が言う。わらってしまった。それはたいへんだな。ってかなり他人事だ。
それから、騙されてたけれど、彼の働く本社に異動することになったと
姉にクレアが話すと、マルチネという姉がこう言う。
『でも、もし今度クレアを傷つけたりしたら、このマルチネが黙っていないわ!』
黙っていないわ!ってそりゃあ、すごい。と思った。
実に頼もしい。
それから、異動のためにダラスに越してきたクレアの家に、突然彼がやって来て、
家族に混じって手伝い始める。家族が帰って、こんな場面。
「気がつくと、家族に別れの手をふるクレアの横に、まるでここの住人のような
顔をしたマックスが立っていた。」
まるで森の妖精!モリゾーとキッコロのような形をしたのが、隣にいるのだ。
と思った。
で、騙されたと勘違いしたクレアの閉ざされた心を、こじ開けようとするマックスが
終盤、ふとしたところで、こう思う。
「ぼくはクレアを愛している。そう気づいて、マックスはぎょっとした。」
ぎょっとってかなり驚いている。かなりバレバレだったのに。
姉がぎょっと驚いている顔を思い出した。
もう小説がおもしろくて仕方がない。

投稿者 aikopa : November 11, 2007 2:57 PM