June 4, 2008

あてどもなくたわし

たわしつかれましたし。
26にもなったことだし、とサネーが26の時に書いた、
お目出度き人を読んだ。
4分の3くらいまで、サネーはだめだね〜、ひとりでもんぬもんぬとしてるわりに、
ちっちゃなことでときめいたりして、と思っていたけれど、
やはり、最終的には乱れ散る恋のあこがれの女の子が、おそらく
偶然サネーの後ろから同じ道を行く。時々振り向いたりして、目が
合ったりして。そのスイカを割ったような爽やかさは、まさにサネーの
素敵なところなのだろうと思った。
というようなことを角ちゃんにメールしたら、そんな素敵なところ、
あったっけ?と言われた。はて?

続いて、堀江敏幸さんの河岸忘日抄を読んでいる。
すてきな話だ。異国の河岸に留められた船で暮らすことになった『彼』。
朝、遠くの河岸からボンゴの音が聞こえてきて、駅でボンゴを叩いていた
男の手を思い出したり、日常の断片が、記憶の断片と緩慢に結びつき、
アステリスクの前でことんと落ちる。

投稿者 aikopa : June 4, 2008 11:29 PM