April 14, 2004

おねいちゃんへ。あいこぱ、フィギュアスケート好きなんだ〜

フィギュアスケートの世界選手権アイスダンスと男子シングルを見た。
アイスダンスでは、カー姉弟(英)とファイエラ&スカーリ(伊)。
カー姉弟は、とにかく楽しそうで、見とれてしまう。
ファイエラ&スカーリ組は、オリジナル・ダンスも良かったけど、
フリーのタンゴは、本当に素晴らしかった。
この二組がこのシーズンの大ヒットだった。

男子シングル。何だか混戦模様だったが、
最終グループの滑走者は、もう皆、ほとんどパーフェクトで
素晴らしい演技だった。近年稀に見る、素晴らしい演技のオンパレード。
その中でも、5位のジョニー・ウェア(米)は、少女のいじらしさを
思わせるようなプログラムで、きっとこの年が彼にとって、「最も美しい年令」
になるのではないかと思った。綺麗だった。
ゲーブルが戻ってきても、ちゃんと国内で上位に来て欲しい。
4位のステファン・ランビエルも良い。この大会がドルトムントじゃなかったら、
表彰台もありえたかもしれない。ちゃんとジャンプ飛んでるよ〜。
特にフリーは素晴らしかった。
それから、プルシェンコ。あんなに感極まっている彼を見たのは初めてだった。
最終滑走で、溝にはまって、普通のとこで転倒したので、
ミーシンコーチもドキドキしてた。
キス&クライで、プルシェンコが野獣のように雄叫びをあげていた。
いつもは宇宙人のようなのに。
で、トリプルアクセルも不安定ではあったけど、ちゃんと降りたし、
4-3-2のコンビネーション、久しぶりに決めてるのを見た。
それから、これまた久しぶりのハーフルッツの入ったシークエンス(?)、決めてた。
そこら辺から、おお、プルシェンコだ〜、前のプルシェンコだ〜、
戻ってきた〜、わはは〜と思った。
解説の藤森さんが、追いかけられる側は常に新しいことをしてないと、
いけないんですねと言っていたが、プルシェンコは何も新しいことしてないんじゃないかと。
でも、たとえ見せかけであっても、このシーズン最高の出来だったと思う。
いや、むしろ、みんな、そうだったのだ。

で、途中でクリムキン棄権。
クリムキン、ショートで転んでました。しかも、怪我をしてるらしいところを
強打してる感じだった。
ただ思ったのは、ジャンプを飛べてないクリムキンを見て、素晴らしいなと思った。
つまり、ジャンプがないと自然とスピンや振り付けに目がいくのだった。
じゃあ、ジャンプが飛べたら、クリムキンは違うのかというと、いや、
そうではなくて、受け止める側、つまり、私の方に問題があるのではないかと思った。
私が初めて、牧神の午後とかX−FILEなどのプログラムを見た時に感じた心の躍動感、
そういったものをもう一度経験することはできないに違いない。
私が私の中で伝説を作っている限りは。
来年はモスクワ開催なので、クリムキンが怪我もしくは病気にならなければ、
クリムキンを拝見することができる?のだった。

いや〜、でも、J−SPORTS、寄りまくりでステップで足ばかり映して、
スピンでどんどん近づくのやめれ〜って思った。
そこじゃない、私が見たいのは!みたいな。
全体のフォルムとしての美が気になるんだ。どこで氷を削りまくってるとか、
スピン中の表情とか、スローモーションでプレイバックするジャンプとか、
そういうものはもううんざり。そう実感した。ちなみに、スカパー!が録れない
うちのテレビにもうんざり。

投稿者 aikopa : April 14, 2004 10:28 PM