September 4, 2004
うつろな日本の日常
フランスで美術館に行った時に、あまりにも多くの絵画が
遠くまで飾られていて、その中で多くの観光客が写真を撮っていて、
そういう状況で私が思ったのは、こんな風に芸術を消費するのはやだなぁ。
名の知れた作品でなくて良いから、家の壁に飾ってある絵を毎日眺めるような、
生活に密着した芸術の鑑賞方法があるんじゃないか。と思った。
ひとつひとつの作品を乱雑に見なくてはならない状況がなんとも辛かった。
作品よりも､印象的だったのが、国立近代美術館のトイレで、
カギの壊れたトイレに息子を入れて、おしっこさせて、
出て行った親子が、トイレの外にある大きな鏡の前で、
わほわほ踊り出したことだった。
お母さんにおんぶされてる子供も、手をばたつかせている。
何だか分からないが、とにかく楽しげだった。