February 14, 2005

ぱらぱらと寝る前に詩を読む

今日はサンサーラという映画を見た。今週までだから、急いで見に行った。
どうしても日曜に見たいと思い、日曜に出かけていったのがそもそもの
間違いだった。
でも、映画は写真のように眼差しを切り取り、駆け抜ける記憶の断片を
繋ぎ合わせていくような、そんな映像空間だった。
見ているうちに、これは私の旅の記憶とどこかで交わるんじゃないかという
気分になる。後になっても、まだあのもしゅもしゅとした映像が私の目の奥で
行ったり来たりした。
ただ不思議なのは、最強にマナーの悪い観客の隣で、私はぷこぷこ
怒っていたはずなのに、見終わって時間を経ると、
どんどんその感情が映画に浸食されていくのだった。
良い映画を見た。非常に悪い環境だったが。

そうだ。湯船にコオロギみたいな虫が多数ぷかぷか浮いている夢を
見たのだが、それはどうやらストレスの表れらしいのだった。
正月に見た蛙に手を噛まれる夢と言い、何だか、あーいやだいやだ。
おお。そうだ。ベルクソンの『物質と記憶』とロルカ詩集を読み終えた。
でも、ベルクソンの方は延長とか持続とかのところがよく分からなかった。
ただ前半部分は割と分かった気がしたので、良いことにした。
ロルカ詩集を読んで、あー、他の詩人の詩集もこんな風に
ぱらぱらと寝る前に読みたいなと思ったのだった。

投稿者 aikopa : February 14, 2005 12:32 AM