February 18, 2005

木曜日は詩を書いた

水曜の地震でパソコンのモニターのコードがどうにかなって、
使えなくなって凹んだ。
木曜日も凹んだまま、一日中ぼーっとしていた。
何かしたと言えば、詩を書いたことと、夜寝る前に
本を読んだことだけだ。
今日はやる気をむくむくと取り戻し、朝、山頭火の句集を衝動買い。
そして帰りに、ワタクシ、トウトウ買ッテシマイマシタ!
ロッキー・ホラー・ショーとスパニッシュ・アパートメントのDVD。
二つで1990円也。
で、これが木曜に書いた詩。

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今まで積み上げてきた差異のメランコリーが
名犬コリーの額で輝きを放っている
眉をひそめるのは誰?
下ったり上ったりする階段の数が
どうしても合わない
私はどの数を忘れてきてしまったんだろう
繰り返される7がちょうど365で
ぴったりなら 世界の非対称がどっと
押し寄せて 私はむたじと
忘却の押し入れ小僧にでも
 なろうじゃないか
rの発音が苦手な穴から
ちょうど私のいない世界が見える
不在で成立する世界
かじられたメロンから涼しい風がすり抜ける

「差異のメランコリック押し入れの風」

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最近、ドゥルーズの『差異と反復』を読んでいる。
大体分からない。けど、無意識で蓄えられるであろうものに
期待する日々。
それから、テレビで算数が好きな少年を見た。
数がたくさん出てきて、増えたり減ったりするのが
面白いんだそうだ。そんなこと思いもしなかった、私は。
むたじは、おねいちゃんが私に託したヒツジのあったかぬいぐるみだ。
いつもむたじの下に携帯を忍ばせて寝ている。
WASABIでジャン・レノがrの発音を直すシーンを見た。
フランス語の穴にはrの発音がある。
そして、クライマックスはアボガドだ。アボガドのことを
いつも考えている。メロンと似た色だ。それなのに、ねちょねちょしていて、
嫌いだった。でも、今は好きだ。人生がアボガド色に染まりそうなくらい。

投稿者 aikopa : February 18, 2005 10:08 PM