December 6, 2007
ついついにやにやさせる言葉、ボラね。そして、食べて、ねます
昨夜、ぺんてるが日本語の宿題と思われる文章を見せてくれた。
すごいんだ。これが。稚拙な文章の羅列が、ぐっと来る。
例えば、自分のアパートについて、「大学から家まで三十キロメトルがあります。
大きくてあかるいアパートです。五階です。」とある。
五階です。にやられた。ずがん。五階。
あと、自分の机について、「机の下に、ごみ箱と本とざっしがあります。」
この「ごみ箱」が一番始めに来て、他のものと同列に語られることで、
本とざっしが、ひょっとしたら、ごみなんじゃないかと思わせる力がある。
「私のお金はさいふの中にあります。パスポートがありません。」
何だろう。パスポートがない。というのは、こんなにも貧しい気持ちを
呼び起こすだろうか。それともお金がさいふの中にあるからだろうか。
自然と、井上陽水の傘がない〜を思い出す。
「毎日私は部屋でテレビを見て、日本語と中国語をべんきょうして、
食べて、ねます。」
食べて、ねます。という最後のフレーズが、勉強熱心であるということを
打ち消すあるいは忘却させる楽観的雰囲気を備えている。
すてきだ。
それから、デルデルがすごい。プライベートレッスン。
前回終了後にかほりさんが「ほらね」と連発してたと言うので、
注意深く聞いてみると、「ほらね」「voila(発音としては、ヴォワラ?)」
二つが混ざって、「ボラね」と言っている。ボラねはないだろう。
笑いをこらえるのに必死だった。ついつい、にやにやしてしまう。
あと、母音とか男性名詞とか出てきた時になぜか漢字で母とか男とか
書いてくれるのだけど、男、男、母。となった時は、何だかそれだけで
楽しくなってしまい、うつむいてしまった。母音じゃない母だ、それは。