February 27, 2004

3月から回路に行く。

デジカメを買った。キャノン。
前のはバッテリーが切れたみたいだった。

で、ヨロ選のエキシビションを見る。
ハンガリーの会場の照明は異様に暗かった。
皆、出てくる選手が黒い服を着ていて、
大群衆の闇に溶け込んでいた。
白い服のデンコワさんとスタビスキーは、
白いスポットの光に溶け込んでいた。
みんな、とろけるように滑っていた。
ペアでスロージャンプしたら、絶対転ぶとひやひやしてた。
でも誰もスロージャンプは飛んでなかった。

クリムキンがNHK杯で優勝したときは、みんながこぞって
クリムキン・ワールドと彼の演技を表したが、あれは、
断言するまでには至らないが、たぶん「巨匠ルサコフの世界」
だったのではないかと思えてきた。
ルサコフ・コーチはとても人間とは思えないほど厳しい人で、
クリムキンはレフリー達に対してではなく、
コーチに向かって演技をしているようだった。
とか過ぎたさんが言っていた。
クリムキンの今シーズンのSPはそのルサコフ・コーチが最後に
選んでくれたという「白鳥の湖」で滑っている。
でも、衣装は黒いのだった。
あの音楽にぴったりと寄り添うように、呼吸を合わせていたクリムキンの演技は、
他のものでは代用の利かない価値のあるものだった。
クリムキンの身体から音楽が発せられるという印象があった。
今シーズンはジャンプの少し前から助走している感じだ。
だから飛べるんだよ、ジャンプが。

投稿者 aikopa : February 27, 2004 10:36 PM