March 12, 2004

まだ時差ファンタジーの渦だ。

まだ時差が抜けないせいで、昼頃に起きてしまったりする。
夜も3時ぐらいまで眠れない。やばい。日曜は、9時半に
どことも知らない花屋さんの前に集合しなくちゃいけないのに。

そういえば、エジプトのテレビは、ニュース番組の音楽が
鬼気迫っていた。スタッフロールの文字が、小刻みに震えていた。
あれは、どうも理解出来なかった。
あらゆるものがでかく遠くに配置されていたものだから、
たぶん視力が上がっていたのではないかと思う。
でも、もう普通に戻った。
毎日、外に出てくたくたになるまで歩いたので、今思うと健康的だったかもしれない。
だから道理で毎日疲れていたわけだ。
一つの場所に行くのに、たくさん歩くことになる。

それから、気になったのは、ミュータント・タートルズが大人気だったらしい。
放映時間帯は、みんな家で見ているので、交通渋滞がなかったと
メレック先生が言っていた。
意外だ。おしんも人気だったって言ってたけど。
エジプトで大人気のミュータント・タートルズ。
アラビア語で喋る緑のカメ、二足歩行。
悪をぶった切る4人組。

今だから力強く断言したいが、どこか違う場所に行きたいなら、
テレビなどでよく見慣れている国より、あまり知らない国へ行くべきだ。
断然、違う国というより、違う次元、違う世界、異世界ファンタジーだ。
まるで夢の中を彷徨っているような体験が毎日できる。
あまり、言葉も通じない方が良い。ファンタジーの度合いが増す。
そう思った。
現実にいながらにして、現実から解き放たれるような感覚。
世界の輪郭がぐにゃぐにゃになって、もたーんと垂れ下がるような心地。
これからそういう国へ行くチャンスがあるのなら、そのチャンスを
残らず平らげようと思った。

投稿者 aikopa : March 12, 2004 2:39 PM