December 25, 2004

クリスマスキャロルとブロディについて考える

今日は、クリスマスキャロルを見に行った。
ケチな金持ちスクルージが改心する話だ。
改心するのが良くない。そんなに簡単に改心しちゃまずい。のだ。
と思った。
眠くならないように間に、歌が入ってる。
「三人のゴースト」と筋書きはほとんど一緒だ。
ビル・マーレーは美しく改心してみせたかもしれないな。
彼の半回転裏返りヤケクソ感の漂うエンディングのソロを思い出した。
で、今日見たクリスマスキャロルは、とにかく直球だ。
そこまで素晴らしい抽象語を並べ立てられると、私の思考は止まってしまう。
しかもその言葉を並べ立てて歌い出した時には、もう如何ともしがたい感情が
ぐるぐると渦巻いた。
主役の人は上手かったが、改心してもしなくてもどっちでも良いんじゃないかと
思わせる人だった。もう根底から覆すものがある。
で、ロジャーだ。とにかく私は、カーテンコール時に紙吹雪が口の中に入り、
ぺっぺとした宮本充について語りたいのだと思う。
あるいは、宮本充を戦場のピアニストの吹き替えにキャスティングした人についてだ。
私はエイドリアン・ブロディを写真もしくは喋ってない動画でしか見たことがない。
でも戦場のピアニストでアカデミー賞を受賞したのは知っている。
最近、戦場のピアニストがテレビ放映される時にブロディを吹き替えたのは、
宮本充だ。おねいちゃんに配慮すると、ロジャー・スミスの声。
頭の中で、ブロディの声が宮本充によって再現されるのが容易に想像出来る。
そう私は感じていた。で、そのキャスティングした人はさすがだ。と思ったのだが、
今日、実際に宮本充の生身が声を発し、動くのを見て、あー、ブロディっぽいん
じゃないか。と思った。ロジャーよりもむしろ、ブロディだ。
あの顎から発せられる声、ぴったし。
妙に納得してしまった。

投稿者 aikopa : December 25, 2004 10:01 PM