September 2, 2005

やはり丸いのか?

遠くから小さい丸をマークするのかどうか。
そんな話をおねいちゃんとした後、その後のアイコ。
百間の『サラサーテの盤』(ちくま書房)という短編集を読む。
「東京日記」の盲学校の校庭で輪を作って踊っている目くらに
混じって、白く細長い顔の山羊がいるという話にくらくらした。
私はとにかく、動物ものにめっぽう弱い。しかも、何も風刺してないと、
なおさら好きになる傾向がある。
でも、芥川龍之介の『河童』を読んだ時、あれはたぶん風刺というか、
そういうものだと思うのだけど、主人公が冒頭で倒れて、河童たちに
担架で運ばれていくところは、もう、うひゃーと思った。
私も河童に運ばれたい。
それから、またアラン・ロブ=グリエの『迷路のなかで』を読む。
とにかく雪の中を歩く。キャッフェ、兵舎。部屋。
冒頭の埃の描写は、唸るものがあった。埃、埃が織りなす軌跡を
綿密に描く。それから、初めは短い断片だったものが、
繰り返されるうちに、幾層にもなって、最後にはよく分からないのだが、
何かをまさに体験した気分になる。

昨日とその前の日は、メモを切り貼りして、丸いシールをぺたぺたと
貼ったりした。そして、意味もなく眠る。眠るのに意味なんかいらない。
むしろ枕が必要だ。とかなんとか。むにゃむにゃ。白神山地に行きたい。

投稿者 aikopa : September 2, 2005 8:36 PM