September 10, 2005

カバンからメモが出てきた。

ふせんが貼ってある箇所をめくっていたら、
「答えはいつも眠りによって導き出されるのです。眠りの世界で、
あなたが無意識に思考することで、現実の世界において
答えが自然と湧いてくるのです。」
というメモを見つけた。我ながら勇気づけられる。

台風接近中の中、たむらしげるの世界展に足を運ぶ。
横笛をぽっぱぺっぱ吹いてると、緑色のガラスの海から、
みょーんとゾウが出てくるアニメを見た。
初期の頃の原画で、何だか動物のようなキャラクターが、
ウマカッタ!と言っているのを見て、あー、やっぱり、
最後は寝るか、おいしいもの食べるか、綺麗なものを
眺めるかなのだ。と思った。そういう終わりの絵本が多い。
けれど、本能的に私たちが欲している物語なのだと思う。

クロード・シモンの路面電車を読む。訳者あとがきに、
彼はノーベル賞を取ったら、本が売れるようになるかと思ったけれど、
それほど売れなかった。ということ、ベストセラーになる本は、
上下巻があり、速く読めるのに対して、クロード・シモンの作品は、
のろのろとしか読めない。
というようなことが書かれていて、おう。確かに。
道理でのろのろとしてしか読めなかったと思った。
そして、のろのろとしか読めない本を大抵の人は好まないということも分かった。
私はというと、のろのろも良い。けれど、思想的に反するものは、
やはりのろのろというよりも、速く読めても、一度に大量に読むことが
できないのだった。今、そういう本がある。
3日に2ページぐらい読むペース。まだまだ半分。しかも、おもしろくない。
おもしろくないなら読むなと言われるかもしれないけれど、
最後がおもしろいかもしれないと思うと、嫌でもやはり読んで、
最後まで読んで、やはりオモシロクナカッタに至りたいと思うのだった。
大抵のものは、最後まで読めば何かしら、面白さがあるはずなのだ。
その作品と私との距離を測る面白さが。

そして、モロッコへと想いを馳せるためのサイトを発見。
この写真たちを見て、モロッコにぶらりと夢立ちたい。

投稿者 aikopa : September 10, 2005 12:57 AM