June 24, 2006

アリクイがくんぱちさんのお兄さんに会っていた

その頃、ミッチャンはというと、その他大勢の友達と
レストラン・フィブリノーゲンにいた。
ぼんやりと会話を聞きながら、相づちを打っていたけれど、
頭の中では、床に届かない白い毛むくじゃらの足が
ぱたぱたしていた。
店内には、場違いな雰囲気のカリオペ・ザ・プロンプターズの音楽が
ジャカジャカジャン、ジャカジャカジャン、ジャンステーキジャンと
流れていた。
ジャンステーキジャンはステーキのたれの名前だったろうか。
何だったろうか。そんな疑問さえも小踊りしながら、素通りしていくほど、
がらんどうだったかもしれない。
ぱたぱたと宙を仰ぐ、がらんどう。
それには、ジャンステーキジャンもぱたぱたもフィブリノーゲンも
何の関係もないのだろうけれど、ミッチャンは妙にしっくり来ると思った。

: : : :

この前、おねいちゃんがよく利用していたショッピングサイトで、
買い物をしたら、初めてだったのに、いつもありがとうございます
みたいなメールが来た。はて?と思っていたけれど、
勘違いしている。ということに気づいたのは、今朝だった。
妹です。と言うべきか、でも微妙なので、妹です。とだけテレパシーを送る。
たぶん届かない。

テレパシーはというと、チャンピオンの朝食にたくさん出てきた。
一応、SFなのだと思う。著者自身の評価としては、良い作品ではないらしい
ということを知って、でも、それでも、チャンピオンの朝食は良い作品だった。
スキゾポリス的に超越しているのだと思う。完成度とは関係ない。おそらく。

そうだ。昨夜はユリコさんに会っていた。
ユリコさんは、む職はいい。む職はいい。と大いに励ましてくれた。
私としては、ユリコさんに醤油を渡すタイミングが合っていたこととか、
二人して乾杯もせずに飲み始めてしまったところとか、
ユリコさんの運命に任せる哲学とか、焼酎の味はみんな同じように思うとか、
そういう、ディティールがサンバを踊っていたように思う。

投稿者 aikopa : June 24, 2006 9:13 PM