November 17, 2006

最後の晩餐、チェーンソーとぶっぶっぶ

今夜は最後の晩餐だった。
¥290のきつねそばをいただく。そばに浮かんだ夜景がたまらない。
よくこうやって、角ちゃんと話しながら、そばをいただいた。
なぜなら、そば以外はおいしくないということに気づいたからなのだった。
そばも、もしかしたら、たぶんおいしくないのかもしれないけれど、
そば自体が好きなのであまり気にならなかったのだろうと思う。
角ちゃんは常にラーメンを食べていたように思う。
だから、私の携帯のメールフォルダにはラーメンの絵文字が
描かれたのがあって、そこのフォルダには角ちゃんからの
メールが入ってる。
もう何でラーメンの絵文字なのか分からなくなっていたけれど。
角ちゃんが旅に出る。その前に会っておく。
最後なのか、最後なのかと覚悟し続けたせいか、もう今日は
何だかおまけみたいな気持ちだった。でも最高のおまけ。
何度も振り向いて手を振ってしまった。

夕方、気持ち悪くなったおねいちゃんを見舞う。
買い物したり、ほかほかの洗濯物をたたんだり。
スティッチの耳をつけながら、ぶぶぶぶー、ぶー、ぶー、
ぶっぶぶぶぶーと歌いながら、たたむと、
パジャマのおねいちゃんが喜んでくれた。
その2時間後、私の鼻がぶーぶー言い出すことになる。
これは風邪なのか?おい、開通したのはどうした?

思い出したように、ちょっと前に、「カーディガンとコートと
カットソー買って来た。」と報告したら、「カットソーってなんだ?」
というぱぱこに、「カットソーはチェーンソーのことだよ」と言ったら、
ぱぱこが一瞬本当にチェーンソーかと思ってたという話をしたら、
笑っていた。
足元に広がる御茶ノ水から水道橋にかけての夜景が、
じーんと来た。鼻がぶっぶっと言っていた。
遠くで赤いランプの付いた観覧車が回っていた。

投稿者 aikopa : November 17, 2006 12:17 AM