February 24, 2007

がちょーん。

新宿三越のフランフランで、青いもさもさのブランケットを見て、
それがあまりにも、お母さんの青いフリースの青、そのままの色で、
それで、あ、これ、お母さんだよ、お母さん、ほら。と
おねいちゃんに言ったら、あいこ、それはお母さんじゃないよ。
と諭された。

昨日はイカとクジラ、見に行った。
脚本が確か、『ライフ・アクアティック』の人で、それで見てみたいと
思っていたのだった。
両親が離婚して、家族全体がぐちゃぐちゃになっちゃうけど、
でも、ぐちゃぐちゃになりながらも、何とかやっていこうとするわけで、
でもそれを深刻に描くことなく、どちらかというと、軽い。
僕らは離婚することに決めたんだ。
えー、猫はどうなるの?みたいな。
でも内部は深刻なことになっていて、頭を池に突っ込んだりする。
でも、飛び込まない。帰ってくる。普通に。
それが良い。飛び込まないのは現代的だと思った。
淡々としてて、でも、哀しい分子が込みあがってくる。
その哀しい分子が、ひとまず、言葉にはならない、複雑な感情を
払拭して、最終的にやはり、ここにいた。自分はやはり、ここにいた。
って思う映像で終わって、それが、感情のダイナミズムの最高点で
良かった。と思った。

投稿者 aikopa : February 24, 2007 10:59 AM