May 16, 2007

忘却後に初めて読む

中学校の時の文集を読んだ。これは初めてだ。初めて読む。
なぜこんな気持ちになったのか分からないが、もうかなり忘れているので、
すごく面白い。
ユリコさんは、「あの日、私は○×中の生徒となった。」
で始まってるし、私が当時かなりファンだった井上くんに至っては
すごいとしか言いようがない。
要するに、彼はつらつらと書いている割に何も書いていないのだ。
彼の文章のレジュメは次のとおり。
京都・奈良へ行く目的は人それぞれ。
一年生の遠足は行けなかった。
卓球部で三年になってから初めて出場した大会で見事、初戦敗退。
担任のみよ子先生はやさしい。
彼もおそらく私と同様に、なんてことのない思い出に溢れ、
自分に辿り着くまでにぐーんと迂回しなければならなかったのだろうと思った。

わたしはというと、クラスの何でもベスト3というコーナーで、
ひそかに日記をつけている人で第二位だった。
ってか、ひそかにじゃなくて、実際、つけてたよ!と今更ながら思う。

そして、わたしの文章は連想ゲームで、何でこんな取るに足らない事柄を、
いつまでも残したいと思ったんだろうというくらい、
どうでもいい事柄に溢れ、でも、きっとそれは、
何か大きなイベントの感動を残すんじゃなくて、すべての小さな事柄にも
同様に価値を与えたかったのだろうと思い、じーんと来た。
今も昔もいっしょだ。

投稿者 aikopa : May 16, 2007 8:39 PM