August 13, 2007

偉大なるポンパ、そのポンパを胸に抱き続ける

アサッテの人。という小説を読んだ。
あらすじは、アサッテという感覚を生きる叔父を、
叔父の残した日記や、叔父の亡き妻との思い出のスケッチによって、
描く。前半はほんわかアサッテ、ぽっと湧いて出たポンパ、
後半はポンパの流れに如何に自然に身を任せるかについて苦悩する。
そして、もはや、ポンパ、空にさ迷うポンパを必死になって、
掴み取ろうとするダンスで幕が閉じる。一握のポンパ。

ポンパという言葉の発声によって、意味を剥奪された空間が、
こんなにも美しく現存することがあるのだ。
と思った。

姉と大塚にいた時に、パオだパオだ。とか言っていた、あのパオ
みたいな懐かしい響きがポンパにもあり、わたしはすっかり虜になってしまった。

投稿者 aikopa : August 13, 2007 12:06 AM