December 21, 2007

ふんふんと、こんな遊びをしていた

今日は帰りの山手線にフードのふちが、ふわふわのファーに
なっている人がすぐ前に立っていて、わたしの息がかかると、
さわさわと毛が揺れる。こっそり、ふんふんと息をかけて遊んでいたら、
電車が揺れた拍子にその人に追突してしまう。
かさねがさね、申し訳ないと思いつつも、あともう一駅ふんふんと
遊んで、それから電車を降りた。

大江健三郎の短編集をまだ読んでいる。
シュルレアリスムのような文体。日本語とは思えないほど、修飾語が連なる。
彼なりに小説の方法を模索していたのだろうと思った。
でも、依然として、怒りという感情の不在、ぽっかり空いた感情の穴に
淡々とした感情がゆるりと満たされていくのが分かる。
それが彼らしさなのだろうと思った。嫌いじゃないし、むしろ好きだ。
でも、他人に勧められないと思うのは、女性キャラクターの喋り方が、
おそらく、時折、変、だからだと思う。

投稿者 aikopa : December 21, 2007 10:10 PM