January 1, 2008
謹賀新年、新年早々、モンモランシーの虜になる
姉から、あけおめ〜というメールが来る。やたらめったら、めでたそうな絵文字が
ずらずらと並んでいて、ちょっと笑った。
朝、昼と、おとと、おととなどと言いながら、酒を飲み、そのせいか、
午後から頭が痛く、腹のあたりがむかむかする。
何だか二日酔いみたいになってしまった。でも、まだ二日目に突入していない。
青い背表紙の小説群はハリウッド映画のように楽しめるので、
こりゃぁいいと思っていたら、全500ページの小説の半分くらいで、おいおい、
これで終わりなんじゃないかと思ったら、場所を移して、
永遠に女主人公とその愛する男が、相手が自分のことを愛していないと
思い込み、何だかつかれてしまった。そんなに、頑固として
思い込まなくたっていいだろう。しかも、結局、二人とも愛してるってのが、
こっちには分かってるんだから、こんなに引っ張られると、
何だか陰鬱な気分になる。しかも、二日酔いだ。
それに対して、去年から読み出したジェローム・K・ジェロームのボートの三人男は
面白い。イギリスのユーモア小説。丸谷才一さんが訳している。
主人公は、医学辞典の数々の病気の症状を読んで、それが当てはまっているので、
膝蓋粘液腫以外のすべての病気にかかっていると思い込んでいる。
他の男も、体が始終けだるい。とか何とか言っている。
で、三人の男は、このけだるさから解放されるために、
川に行って、ボートに乗ろうと言う話になる。
そこで、モンモランシーが反対するのだ。でも、モンモランシーは犬で、
三対一で結局、川に行くことになる。かわいい。
モンモランシーの虜。
しかも、このボートの三人男の副題が「犬は勘定に入れません」だ。
これでぱっと買ってしまった。