January 31, 2008

それは本当です

アマゾンでブランショの本を探していたら、最近訳が出たを見つけた。
イメージは載ってないが、レビューを読んでいくと、どうやら、赤い表紙で、
中も赤で、赤地に黒の文字で印刷されていて、読みにくい。
訳が良くないのか、ブランショの元々の文章なのか、
3ページでよく分からなくなってしまったと
書いてあった。
それは本当です。と思った。
その装丁も、訳も、ブランショの文章も、たぶんすべてが読みにくく、
そして、わからなくさせているのだと思います。
ただ、ブランショの魅力はまさにそこにあって、きっとこの装丁も
それも狙ったものなのだと思いたい。
わからないを体験する文学。ブランショを読み、わからなくなることで、
満たされる。わからなくなることで、得る空腹感、
安心感がある。
読みにくいとあって、ますます買いたくなった。

そして、バロウズのノヴァ急報を読み始めた。
これはえーと、読みやすい。始めだからなのか、わからないけれど、
かなり読みやすいのでびっくりした。
いや、バロウズの他の本も読むことで、経験値みたいなのが
溜まって、読みやすくなっているのかもしれないなとも思う。

投稿者 aikopa : January 31, 2008 11:05 AM