February 18, 2009
ぶれていない、ねむくない、ゾッド・ワロップ
先々週から先週にかけて眠ってばかりいたけれど、
今週はとても快調だ。ねむくない。
図書館で借りてきたゾッド・ワロップを読み終わる。
裸のランチのような、タイタンの妖女のような、そんな小説かもしれないと
思い、どきどきしながら、一目惚れ後、手にがっと掴んでカウンターで
差し出すと、あちらの機械で簡単に貸し出しできるようになりましたと
言われたのは二週間前だった。
カポーティのティファニーで朝食をの抱き合わせとして、借りた。
カポーティの小説を読んで思い浮かべたのは、ハルキ。
そのハルキ的なのが、ハルキの方がもちろん後なのは分かっているけれど、
どうにも馴染めないと思ったのだった。
で、そのもやもや感を払拭させるゾッド・ワロップ。
エグナジンというドラッグの投与により、絵本の中の悪夢を共有
した心療クリニックの人々たち。悪夢に現実が侵食されてしまうのだけれど、
それを鬱々と語るのではなく、その鬱々とした世界もいつかは終わりが来る、
その終わりがこんな風に来るのはとても、感動的だと思った。
そして、先週末盛り上がったのは伊吹さんの発言。
郵政民営化に実は反対していたけれど、議決の際には納得して
賛成したという麻生さんの右往左往発言問題を受けて、
与党のみんなは、これから(麻生さんは)ぶれないようにしなきゃいけないと
口々に言ってるなかで、伊吹さんは違った。
みなさん、(麻生さんの発言を)ぶれていると言うけれど、玄人から見れば、
ぶれていないんです。と言っていた。
それ単体では、ただの屁理屈かもしれないけれど、相対的に見ると、
すごく面白い発言になっている。