June 15, 2004

うっかり北欧二本立て

「氷の国のノイ」と「キッチン・ストーリー」を見に行く。北欧三昧。
「氷の国のノイ」は、あの白い風景に何もかもが吸い込まれていく日常を
描いてた。首を吊っても後悔するし、吊らなくても後悔する。
そういう本を朗読している場面があったが、まさしくこの世界は、
その言葉を体現していると思った。
アイスランドの人々は、この映画をどのような視点で見るのだろうか。

そして「キッチン・ストーリー」。ノイの予告で見て、急遽見に行くことにした。
ル・シネマまでたくさん道に迷う。
映画は、独身男性のキッチンにおける移動線を研究するスウェーデン人の
男が、ノルウェー人のおじいさんの家のキッチンで四六時中観察するという内容だ。
前半は、おしゃべりを禁止されている二人のもどかしいやりとりが、楽しい。
しだいに仲良くなっていくのだが、かわいかった。ふたりとも。
おじいさんがチョコをバリバリ食べて、それを羨ましそうに見ていた男が、
自分のトレーラーに帰って、チョコをバリバリ食べる。
そういう小さな幸せがこのキッチンには集まっていると思った。
あいこぱも、チョコをバリバリ食べたいと思った。

投稿者 aikopa : June 15, 2004 10:22 PM